20代前半の頃、仕事の先輩が言った言葉が未だに残っています。
それは「B’zはバラードなんてなくていい。テンポが早くてジャカジャカ鳴らすのがB’zでしょ。バラード聞きたかったら、バラード歌ってるバンドの歌を聞くから、B’zはバラード歌わなくて良い」というものです。
かなり横暴な考え方な気がしますが、一理あるなと思いました。
ただ、ミュージシャン目線や、B’zファン目線で見ると、ロックもバラードもあったほうがいいですよね。
ライブをやったときに、ずっとノリノリだと2時間も持ちそうにありません。
途中、座って聴けるバラードがあったらいいなと思う気がします。
歌を作る側だって、毎回同じテンポの曲ばかり作っていたら、飽きそうですもんね。
ということで、ほぼ全てのミュージシャンはテンポの早い曲も遅い曲も網羅してるんだと思います。
でも「◯◯らしさ」を考えると、そんなふうにいろいろなくても、いや、ない方が良いのかもしれません。
「うちは豚骨ラーメンしか作らねぇ」というラーメン屋があってもいいと思います。
その隣に味噌ラーメンしか作らないラーメン屋があれば、客は好きな方に行けばいいのです。
でも、どちらも「豚骨も味噌も醤油も塩もあるよ」となったら、客はどちらに行けばいいのか迷ってしまいます。
ということで、一つを突き詰めるというのもありですね。
家族連れで、食べたいものがバラバラならどうするのさ
そのときはファミレスで
中学生も「いろんな教科ができた方が良い」と考える人と「一つのものを突き詰めた方が良い」と考える人が出てきます。
どちらも正しい意見です。
意見としては正しいのですが「高校入試を突破する」という視点で見ると「いろんな教科ができた方が良い」ということになりますね。
ただ、それはあくまで高校入試を突破する視点だからであって。
高校入試を突破した後であれば、いろんな教科ができなくたっていいのです。
例えば他は30点台で赤点を回避できるかどうかという瀬戸際に立たされていたとしても、英語だけは毎回100点というのだっていいのです。
社会に出れば高校で習った「他の教科」はほぼ使わなくなるでしょう。
「一度も習ったことがない」と同じレベルにまで忘れてしまうと思います。
やれば思い出せるとは思うけどね
やる機会がないと思い出すことすらしないよね
ということで、1教科、例えば英語に特化しちゃってもいいんじゃないかと思います。
大学入試を一般試験で挑む場合はそれは良い作戦とは言えませんが、大学入試を考えなかったり、大学入試でも英語だけで行けるところを狙ったりすれば、結構いい線に行くんじゃないかと思います。
入試という枠組みから外れた勉強は、自分がやりたいことを突き詰められるので面白いですね。
勉強するのが楽しいという人になって社会に出てもらいたいと思います。