習慣化の20秒

習慣化したいことは、始めるまでの動作を20秒短くする。
習慣化したくないことは、始めるまでの動作を20秒長くする。

たったこれだけで、習慣化する、または習慣をやめることができるそうです。

具体例を挙げましょう。

家に帰ってきてから勉強するのを習慣化したい場合、机の上にワークなどのやる内容を開いて、筆記用具も揃えた上で学校にいきます。

帰ってきたら、机に向かうとすでにやる内容が用意されているので、用意する20秒が削減されます。

そうすると、用意してからやるよりも簡単にとりかかれるようになるのです。

逆の例も挙げましょう。

例えば、Switchをやめたいとします。

その場合は、Switchを箱にしまい、引き出しにしまい、鍵をかけます。

といっても、やらないわけではありません。

やるまでに「鍵を外し、引き出しから出し、箱から出し、配線をつなぐ」という手間を加えただけです。

これをやると「出すの面倒だな……」となり、だんだん遠のいていきます。

冬の寒い日、こたつに丸まっているときを想像してください。

昔はテレビのチャンネルを変えたいときは、こたつから出て、チャンネルを回さなければなりませんでした。

そうすると「寒いし、出るのが面倒だから、CMだけど回さないでいいや」となります。

これが、こたつにリモコンがあるとCMに入るたびに他のチャンネルをちょこちょこ見るようになります。

リモコンは20秒の手間を省いたおかげで、習慣的に使われるようになったということです。

スマホにすぐ触ってしまうのをやめたいのなら、

  • スマホを物理的に遠いところに置いておく
  • スマホのロック解除を面倒にしておく

というのが良いでしょう。

習慣化してしまうのは、使うのが簡単すぎるからです。

手元にあると、すぐ手が伸びてしまいます。

でも、別の部屋にスマホが置いてあったら、わざわざ取りに行くのも面倒になり、だんだん遠のくでしょう。

昔のパソコンのように、起動するのに2分くらいかかるのもいいですね。

すぐに使いたいのに毎回2分待たされてたら、ストレスが溜まって「もうスマホなんていらない」となるでしょう。

ちなみにその2分で、毎回筋トレをして、ムキムキになっているバイトの先輩もいました。

なので、2分の待ち時間も使いようですけどね……。

ロックを解除するのに、毎回計算問題を3題とかないと解除できないロック機能があれば、これもまたスマホを遠ざけることになるでしょう。

このように、習慣をやめたければ20秒の手間を加えれば良いのです。

そんなことを言って始めたLilyのスマホ置き場ですが、効果てきめんです。

休憩時間に取りに来るのが面倒になって、「スマホより手元にある本を読もう」という子が増えてきました。

本は小説もあれば漫画もあります。

今回は脱スマホですので、内容は問いません。

漫画だってOKです。

断スマホ!と気合だけでは続きません。

いかにシステマチックにするか。

ダイエットも、気合だけでは不十分です。

いかにシステマチックにするか。

感情に左右されない仕組みづくり、これが近道だと私は思うのです。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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