仮定の話

今日の8年Aクラスの集団授業では英語を扱いました。

その中で、ひょんなことから仮定の話になりました。

英語では仮定の話をするときは時制をずらします。

If it is sunny, I will go to the park tomorrow.

前半の「もし晴れたら」が仮定の部分です。

「明日公園へ行く」のは未来のことなので、willが使われています。

「晴れる」のも未来のことですね。

今晴れているかどうかではなく、明日晴れているかどうかです。

明日晴れていたら、公園へ行くと言っているのです。

明日のことなので、「If it will be sunny」と言ったほうが良さそうですが、仮定の話の中では未来のことでも現在形で表します。

わざと時制をずらすのですね。

こうやってちぐはぐにすることで「現実ではない話をしているんだよ」と表現しているのかもしれません。

ちなみに、現在のことを仮定にするときは過去形で言います。

あれ、ちょっとまって。

これって日本語も同じですよね?

「もし私が猿だったら」のように、過去形にしますよね。

「もし私が猿なら」でも良いはずです。

日本語の場合、どちらでも違和感なく通じると思いますが、なんとなく過去形にしてしまう方が多いんじゃないかと思います。

この「日本語でも時制をずらす」という話で具体例をいろいろ挙げて考えてみました。

「もし二人きりになるなら」と「もし二人きりになったなら」には、どんな違いがあるのか……

「もし二人きりになるなら」→「私は行かない」というふうに、現在形で言うと「~しない」という否定につながるのが自然です。

「もし二人きりになったなら」→「私は彼に告白するよ」というふうに、過去形で言うと「~する」という肯定につながるのが自然です。

逆にしてみると

「もし二人きりになるなら」→「私は彼に告白するよ」

「もし二人きりになったなら」→「私は行かない」

となります。

ちょっとだけ違和感がありますね。

友人Y

告白する方は「なるなら」でも良さそう

SHIMIZU

「なったなら、行かない」はちょっと変だね

助動詞の話から始まった英語の授業。

最後にこういう話をしてしまったせいで、今日の授業の内容が「”なるなら”と”なったなら”の微妙な違いと使い分け」一色になってしまいました。

まぁ、Aクラスですし、こういう細かいところを深堀りするのも醍醐味ってことで。

この記事を書いているうちに私なりの答えが浮かびましたが、それはまた次の授業で。

お楽しみに。

この記事を気に入ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

目次