英語が好きだけど、英単語をあまり知らないという人は少ないでしょう。
国語が好きだけど、漢字の読み書きが苦手だという人は少ないでしょう。
算数が好きだけど、計算が苦手だという人は少ないでしょう。
その教科の好き嫌いはそのへんにあると思います。

学校の先生の好き嫌いも影響してるんじゃない?



なきにしもあらず
教科担当の先生が好きだから、その教科を好きになるというパターンもよく聞きます。
よく聞きますが、やはりもっと手前の部分で好き嫌いは別れていると思うのです。
「8年生までは数学がとても好きだったけど、数学担当の先生が変わって嫌いになった」というのはあまり聞きません。
その先生がどんな先生であれ、数学が好きな子も嫌いな子もいますしね。
もし「教科担当の先生が好きじゃないから、その教科ができない」と言っているのであれば、それは言い訳にも聞こえてしまいます。
それにそうやって相手によって好き嫌いを変えてしまうのはもったいないと思います。
好きになる方は良いですけどね。
嫌いになるのはもったいないです。
好き嫌いの分かれ目って、小学校の部分が大きな影響を与えていると思います。
7歳の娘も、毎日のように計算ドリルや漢字ドリルの宿題が出ます。
それだけ計算や漢字が重要視されているということですね。
ここをきっちりやるかどうかで、その後の方向性が決まってくると思います。
さらに言えば、小学校に上がる前にすでに方向性が決まっているような気もします。
絵本が好きな子は、ひらがなを書いたり漢字を覚えたりするのが早いと思います。
じゃ、その絵本を好きにさせるには……と考えていくと、結局は親がする教育にかかってくると思います。
楽しそうに絵本を読んでもらえると、子どもは嬉しくなって絵本を好きになるでしょうし、逆もあるでしょう。
ということで、面倒でも忙しくても、ちゃんと絵本を読んであげるのが親の努めかなと思って私もできる限り読み聞かせをするようにしています。
ただ、思い通りにいかないのも子育ての事実。
いくら愛情を注いで絵本を読んでも、本が好きになるとは限りません。
小学校低学年までは本が好きだったのに、途中で変わることだってあります。
人間と人間ですからね。
そういうのも仕方ありません。
恋愛で考えてみれば「相手を思い通りに動かすことはできない」ということがわかると思います。
でも、これはプラスでもあります。
だって、幼少の頃からずっと一本道だと決まってしまっているのであれば、幼少の頃に本に興味を持たなかった子はいくつになってもそのままということになってしまいます。
そんなことはありませんよね。
自分の好きな人に本を勧められて、読んでみたらハマったなんてこともざらにあるわけです。
ですので、今までが本と遠い生活をしていたからといって、それがずっと続くわけではありません。
きっかけはどこに転がっているかわからないものです。
そして、今までイマイチだったなと思う人は次のように逆に考えましょう。
英単語をたくさん知れば、英語が好きになる。
漢字の読み書きができれば、国語が好きになる。
計算がすらすらできれば、数学が好きになる。
幼少の頃は親が方向性を決めていましたが、小学校高学年以降は自分で決められるのです。
「勉強ができる人になりたい」という方向性に向かいたければ、今からだってそっちに行くことは可能です。
中1のときは下から数えたほうが早かったけれど、中2で覚醒して、中3では1位を取ったなんてのもよくあります。
「好きな人に言われて」というきっかけは、本当にやってくるかわからない不確実な未来です。
でも「自分で練習して、得意になって、好きになった」というのであれば、自分できっかけをつくることができます。
自分で方向性を決めて、そこに向かっていけるようになりましょう。



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