最近、ありがたいことに体験授業に参加してくださる方が増えました。
その保護者様達と話しているうちに、思ったことがあります。
「7年生(中1)の最初」
「8年生(中2)になる前」
この2つが塾を始めるいいきっかけになるだろうな、と。
まあ、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
改めてそう思いました。
また「勉強がわからなくなったら塾に」と考えるご家庭が多いと思います。
その気持ちはよくわかります。
我が家でも、小学1年生の娘に塾に行かせることはなく「行ってみたら」と言うこともありません。
まあ、言わなくてもLilyに来ているので、それでいいかなと。
自分でも塾をやっているので大きな声では言えませんが、低学年のうちは「公文」が良いんじゃないかと思います。
塾に行くなら「わからなくなってから」ではなく「そうなる前」の方が良いかなと思います。
予防歯科みたいな考え方ですね。
勉強をコインに例えてみます。
その週、きちんと勉強すれば1枚コインがもらえます。
そうやって毎週毎週コインを1枚ずつもらえます。
でも、授業を聞いてなかったり宿題をやらなかったりすると、コインをその場に落としてしまいます。
そうやって、コインの取りこぼしをしたまま1年経つと、すべてをきちんともらった人との差が30枚くらいになってしまいます。
このまま拾わなくても、時は流れます。
次の学年になっても、またコインをもらえるチャンスは続きます。
でも、30枚取りこぼしてしまった人は、次の学年になってもまた取りこぼします。
なぜなら、次の学年のコインは、今まで取ったコインの上に積み重ねるタイプだからです。
今までのコインがないと、その週にいくら頑張ってもコインを取りこぼします。
そうなったとき、取る手段は一つ。
今までのコインを拾い集めてくること、です。
つまり、7年生(中1)の内容に戻って学習するということです。
でも、簡単ではありません。
学校では8年生の授業が進んでいきますからね。
進むと戻るを同時にやらないといけなくなります。
「8年生(中2)になる前」のタイミングが良い理由の一つは、このコイン集めが容易なことです。
これが9年生の夏になると話は変わってきますが、8年生になる前なら大丈夫です。
2つ目の理由は「1年間勉強をして”成績の上がらないやり方”を知ったであろうから」です。
7年生のときに上位にいるのであれば特に問題ありません。
上位でも英語だけできないといった場合は、このタイミングで塾に入るのは効果的だと思います。
上位以外は有無を言わさず塾を検討した方が良いでしょう。
そして3つ目の理由。
春先に塾に入って「勉強の仕方を身につければ、その後の学校の授業だけでもなんとかなるから」です。
数学で言えば、計算がままならないまま学校の授業を受けてもできるようにはなりません。
計算という土台の上に成り立っていますからね。
だから、次の年度の学校の授業が始まる前に、しっかり土台を築いておくこと。
そして、授業の受け方や、宿題のやり方を身に着けておくこと。
それができてしまえば後は自走できます。
まあ、たいていの子は、その後「中だるみ」の罠にハマってしまいますけどね……。
その罠にハマらなければ、塾いらずで妻一や館一も狙えるでしょう。
ということで、今日は「塾に通うなら、1年間ずっとのほうがもちろんいいけれど、3月~4月までの短期間だけでもいいかも」と思ったのです。
「塾に3ヶ月だけしか通えない」という条件があったとしたら、「入試直前の3ヶ月」を選ぶ人が多いような気がします。
でも「春先の3ヶ月」の方がメリットが大きいんじゃないかなぁと。
1年間通う方が良いかもしれませんが、途中でだらける可能性もありますし、もしかしたら「3ヶ月限定で通う」とした方が危機意識も高まって、結果的に高い学力になるかもしれません。
1年間にせよ、春先だけにせよ、やるなら今!ってことは同じですね。
残りの人生の中で、今日がいちばん若い日なのですから。