通過点である2月27日の県立高校入試を終えたら、もう次の競争です。
高校は4月6日あたりから始まります。
小学生や中学生になったときと違って、高校はすぐに授業が始まります。
そして、進むスピードがものすごく早いです。
高校生活で「勉強」「部活」「友人」「恋愛」「趣味・娯楽」のどれに重きを置くかは自由です。
残念ながらこれらは同じものを奪い合う対立関係にあります。
何を奪うかといえば「時間」です。
あちらを立てればこちらが立たず。
取捨選択に迫られるでしょう。
あなたの手持ちのポイントを100ポイントとします。
それらをうまく分配しましょう。
それぞれ消費するポイントは
勉強(80ポイント)
部活(50ポイント)
友人(25ポイント)
恋人(25ポイント)
趣味・娯楽(50ポイント)
です。
もしここに、趣味・娯楽とは別に「スマホ」という項目も入れるなら
スマホ(80ポイント)
です。
それぞれのポイントは人によって増減するでしょう。
大学進学を考えるなら勉強は80ポイントですが、考えないなら20ポイントになります。
部活も全国大会を目指すなら80ポイントに、ただ楽しむだけなら20ポイントに。
こんな感じですべての項目は増減しますが、上に挙げたポイントで話を進めます。
持ち点は100点です。
これをうまく割り振ると……。
お気づきでしょうか。
「すべてを満足にすることはできない」と。
持ち点を増やせば良いと思いますよね。
でも、それはできません。
ポイントと表したそれは「時間」なのです。
1日25時間欲しいと願っても、それは叶いませんからね。
勉強するにも、部活をするにも、友人と遊ぶにも、恋人と過ごすにも、趣味や娯楽をやるにも、スマホをいじるにも、もれなく「時間の消費」がついてきます。
勉強と部活はどちらも時間を大きく消費する項目です。
だから対立してしまい「どちらを取るか」という発想になります。
中学校なら「勉強も部活も両立させる」というのが可能でした。
その理由の一つは「勉強内容が簡単であるから」。
そしてもう一つは「大半の中学生が部活をやるから」です。
大半の中学生が部活をやっているので、自分もやっていても大きな差にはなりません。
それに勉強内容が簡単なので、大した時間を費やさなくてすみません。
それが高校生になるとガラッと変わります。
部活はやりたい人だけになるし、勉強はものすごく難しくなります。
学年1位を何度もとったR君はすでに高校生の内容の勉強を始めていますが、彼をもってしても計算問題で3割くらい間違えます。
計算は基本中の基本のはず。
その計算でさえ、それくらい難しいのです。
ちょっとかじってみればわかります。
ちゃんと勉強しようとするとかなり多くの時間が必要になると。
ということで、大学進学を考えている人は入試後の勉強についても今のうちからしっかり考えておきましょう。
そして考えるだけでなく、行動しましょう。
おすすめは「塾に入る」です。
さっきも言ったように、高校の内容はたかが計算でさえ難しいのです。
難しい内容は教科書を読んで理解するより、誰かに教えてもらったほうが早いです。
時間が足りないのであれば、教えてもらうことで時間短縮しましょう。
その分、お金がかかりますけれどね……。
Lilyでも高校の内容の学習はできます。
なので、このまま続けても問題ありません。
ただ、実際に高校に通いながらとなると、Lilyに通うのは難しいでしょう。
学校帰りに寄れる、学校の近くの塾の方がメリットが大きいと思います。
なので、3月になったらそこに通い始めるというのも善い一手だと思います。
いずれにせよ、声を大にして言いたいのは「入試後~入学前の時間を無駄にしてはいけません。その時間でできる限り先取り学習をしておきなさい」ということです。
同じレベルの同級生が集う高校ですから、順位が下がるのもあっという間です。
最初に真ん中の集団を上に抜けておけば、その後も優位に立てるでしょう。
最初が肝心です。
最初に「高校では通用しない」と自分で思ってしまったら、その後の浮上は難しいです。
なので、最初の入り方は特に重要。
そのためには入学前の時間の使い方が明暗を分けます。
勉強する場所は問いません。
自宅でも、図書館でも、新たな塾でも、Lilyでも構いません。
入試が終わって多くの人が燃え尽きる中、地に足をつけてしっかり立って、やるべきことをこなしましょう。
これからが本当の勝負。
健闘を祈ります。