沸騰石を入れる理由は?
急な沸騰(突沸)を防ぐため。
中学理科ではおなじみの一問一答です。
この「突沸を防ぐ」という言葉を、そのまま言葉として知ってるだけという人は多いでしょう。
かくいう私もそうでした。
でも、突沸を動画で確認してみると……
突沸、危険すぎる!!!
という感想になります。
昨日の授業でも、動画を9年生(中3)に見せました。
皆、予想の斜め上だったようです。
というか、そもそも具体的に突沸をイメージしたことはなかったと思います。
学校の実験でもやらないでしょう。
もし突沸させようものなら、そこから飛び出た液体によって顔面などをやけどする可能性がありますからね。
突沸は、小爆発というのがピッタリの表現でしょう。
本当に爆発しているように液体が飛び出ます。
小爆発って言われたほうが皆注意するんじゃね?
さもありなん
じゃ、小爆発でいいじゃん
理科で言う爆発は「急激な化学変化や状態変化によって熱・光・音を出して破壊作用を伴う現象」のことを指すからね
爆発したら試験管も割れちゃうってことこか
まあ、でも水の電気分解で、溜まった水素に火をつけたら「ポンと音を立てて燃える」のも爆発だけどね
あんなちっちゃいのも?じゃあ、爆発でいいじゃん
いい気がしてきた……
百聞は一見にしかず。
今日、動画を見たリリイっ子たちは、実験で沸騰石を入れるのを忘れないでしょう。
今回のことで思ったのは、ただ言葉を知っているだけの知識って結構多いなということ。
私自身、知っているけどやったことはない、といったものもかなりあると思います。
また、知っているけれど実際にできない、ということもよくあります。
例えば「女性から悩みを打ち明けられたら、解決策を示すのではなく共感を示した方が良い」というのを知識として持っていても、実際にそのときになったら解決策を言いたくなっちゃいますからね。
「あなたが持っているその知識、本当に生きた知識ですか?」と問われたら、自信を持ってYESと答えられるのはどれだけあるのでしょうね……。
やはり、本で得た知識だけでなく、体験するのが一番なのかもしれません。
突沸は体験したくないけど。あぶないから。