コーチとサポート

答えがでなくて悩んでいる生徒に対して。

答えを教えてあげるのか、答えを導く方法を教えてあげるのか。

ドラゴン桜という大学受験を舞台にした漫画では「飢えている人に魚を取ってきてあげるのか、魚の取り方を教えてあげるのか」という例えでした。

最近見たYouTubeで、日本と中国の比較がありました。

その動画によると、発展途上国の村に、日本と中国がそれぞれ支援をしましたが、そのやり方がまるで違い、その結果も違ったそうです。

中国は村の道としてアスファルトを敷いてあげました。

材料や人材は中国から持ってきて、あっという間に道を作ったそうです。

それまでは雨が降ればすぐ泥だらけになってしまう道路で生活していた人々はアスファルトの道に大きな感銘を受けました。

対して日本の支援はというと、現地の材料を使い、現地の人に道の作り方を教えました。

手作りの道はアスファルトのような先進性はありませんでしたが、村人たちは自分たちで立派で平らな道を作れたと誇りに思いました。

その後、中国が作ったアスファルトの道が劣化してきました。

それを中国に言うと「支援は終わり。保守管理は別料金」ということで、お金がかかってしまいました。

日本の支援を受けた村では、直接指導を受けた人が、今度は技術者として指導する側に周り、近隣の村に道路の作り方を教えてあげるというサイクルが生まれました。

そこでも現地の人を使ったので、雇用が生まれ、みんなが働く意欲を持って仕事にあたりました。

あっという間に立派なアスファルトの道路を作ってくれた中国に最初は感謝しつつも、時間が経つと実はそれがよくなかったと気づいた発展途上国。

継続的な発展を遂げるには、誰かにやってもらうのではなく、自分たちができる範囲でできることをやっていくことが大切だということに気づいたということです。

手取り足取りやってあげることよりも、コーチングで自立できるようにするほうが良い結果になるようです。

5歳の娘の小春がひらがなの文章はすらすら読めるようになってきました。

最初はすべて音にして読んであげて、それを小春が真似をするというスタイルでしたが、ここ最近は読み方を教えてあげるにとどめています。

「わたしは」の「は」は「わ」と発音するとか、新しい言葉につまづいているときにその言葉を教えてあげるとか、私がしているのはそれくらいです。

自分で読めることが嬉しいのか、小春は一人で本を読むようになりました。

その子の成長を本気で考えるなら、やってあげることより、やり方を教えてあげることですね。

Lilyでもその辺を意識して指導したいと思います。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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