入試は「受験者を合格と不合格に”選別”するため」にあります。
合格者を選ぶためとも言えますが「実力不足の受験生を落とすため」と考えたほうがしっくりきます。
茨城統一テストなどの模試は「入試の選別を”今行ったら、こういう判定が下される”ということを伝えるため」にあります。
模試は模擬試験というだけあって、入試を真似た性格を持っています。
それらに対し、学校で行う定期テストは「今回の範囲をどれくらい理解できたかの確認するため」に行うものです。
生徒たちが理解できていて、皆が高得点を出したら、担当の先生は喜びます。
入試のように実力不足の受験生を落とすようなことはしません。
極端に言えば、中間テストで全員が450点以上であってもいいのです。
先生たちは大喜びです。
ま、「テストが簡単すぎるのでは?」とか批判は来ると思いますので、全員が450点以上取れるようなテストを学校の先生達は作らないと思いますが。
さて、そんな定期テスト(今回は後期中間テスト)ですので、目的は「落とす」ではなく「確認する」です。
範囲内の内容をどれくらい理解しているかの確認するためのテストです。
では、そのテストで結果が出たらどうするか。
答えは一つ「できなかっった問題をできるようにする」です。
この「できなかった問題」を洗い出すのが定期テストの目的であり、できなかった問題があぶり出されたら、それをできるようにするのが中学生のすべきことです。
といっても、多くの中学生は「合計点が何点だったか」と「順位はどうだったか」にばかり興味が行ってしまいます。
少年清水も当然そうでした。
「得点」や「順位」といった情報は派手で目を引きやすく、「間違えた箇所の把握」というのは地味で目立たないのです。
よって、得点や順位を知ったら、そこが終着駅になっていました。
でも、成績上位者は「テスト後が出発点」というのを知っていたのです。
地味な作業をしっかりやって、着実に穴を埋めていく。
上位者は勉強の仕方を知っているので、差が開く一方だったんだと思います。
そんな上位者とそうじゃない人たちには壁があったのでしょう。
1桁の壁、感じてたわ
本当に1桁の壁だった?
本当は20位の壁
テストが終わって開放されて一息つく人と、アクセルを踏む人では大きく差が出るのも当然です。
といっても、本来は上位者のような「中間テストで間違えたところを解き直して穴を埋める」というのが正しいやり方で、そうやるようにテストも作られているはずです。
なので、上位者はそのレールに乗っているだけ。
上位者以外は勝手にレールから外れているだけです。
ここから言えることは「言われたことを、その通りにできるのは2割程度の人間」ということです。
人って案外、言われた通りのことをできないものです。
「いつもと同じ醤油買ってきて」と頼まれたとしても「こっちのほうが安かったから」とか「こっちのほうが体に良さそうだから」と言って別なものを買ってきたりしますよね。
これも「言われた通りのことをできない」という例です。
俺だわ、それ
言われた通りのことをする、つまりは「テスト後には解き直しをして、穴埋めをする」ことで下位層にいた人はごぼう抜きできます。
でも、上位2割にはまだ食い込めません。
彼らは既に「言われた通りのことをしている」のですから、同じことをしていても差は埋まりません。
でも、「言われた通りのことをする」というだけで上位層の最後尾には追いつけますので、上位2割以内にいない人はまずはそこを目指しましょう。
テスト後の行動で、今後が大きく変わりますよ。