間違い直しをしなさい。
間違い直しノートを作りなさい。
言うだけで終わってしまっていることって結構あります。
でも、言うだけで責任から逃れたと思ってしまってはよくありませんよね。
5歳の娘に「歯磨きしなさい」と言っても、娘が歯磨きしないまま虫歯になったとして、それは娘自身のせいでもありますが、やはりここは親の責任でしょう。
だので、嫌がる娘を押さえつけてでも歯磨きをするバトルが繰り広げられるわけです。
言って終われるのであれば、指導者の仕事なんてずいぶん楽なものです。
「ダッシュ20本やっておけよ」
「毎日筋トレしろよ」
「一日5時間勉強しろよ」
こんなことを言って、でも生徒がやらなかったとして、結果がでなかったとき「私は言ったんですけどね」と言う指導者は信頼されるでしょうか。
と、まあ、こんな偉そうなことを言っていますが、私も今までそれに似たことをしてしまっていたなぁと反省中です。
それが冒頭で言った「間違い直し」です。
まさに言うだけで終わっていました。
学力向上には間違い直しが有効です。
というか、それしか方法がありません。
なので、「間違い直しをしておきなさい」ではなく、自ら間違い直しをできるシステムを構築するのが私の役目だったのです。
最近になってようやくそれを実感し、ついこの前「間違い直しノート」を配布しました。
中身はただの大学ノートね
一応、「こんな風に使いなさい」という、使い方についての解説書とともに口頭での解説もしました。
が、まだそれを使うLilyっ子はいないので、「実際に有効に使えているか」を確認するのはまだ先のつもりでした。
まだ英単語などの詰め込みで苦戦している子が多いので
でも、今日すでに有効に使っている生徒を発見!
1年生のYちゃんです。
Yちゃんはすでに英単語ゾーンは抜けていて、予想問題をやっています。
ワークも3周やった部分ですが、それでも間違いは0にはなりません。
プリント1枚につき1問ずつ間違える感じです。
この間違えをなくしていくのが勉強です。
間違えた→直した(覚えた)
これで、そのプリントを解く前の自分と、解いた後の自分に差が生まれます。
Yちゃんはそのとき、きちんと間違い直しノートに書き込んでいました。
Does she wants ~ ……と書いて、wantsのsにバツを書き、「doesを使ったら動詞は原形にする」とか「doesに三単現のsがついているからwantにはつけない」とか、私が言った言葉も合わせて書いていました。
おそらく今までは感覚的に解いていたのでしょう。
Does she の後ろは wantという単語が来るのはわかっているけれど、それがwantのままなのかwantsにするべきかを曖昧なまま来ていたんだと思います。
でも、今回間違えたことで、はっきりしたことでしょう。
間違い直しノートを使うタイミングも、中に書く内容も、満点です。
私が「間違い直しノートに書いておいてね」と言うこともなく、自らそうしていたので、今後もきっとできるはず。
これができてくると、本当の意味での自学ができます。
Yちゃんにとって塾がいらなくなるのもあとちょっと
まあ、そうは言っても中学時代に覚えなくてはいけない量はかなり多いですし、塾にいると「正答の導き方を口頭で教えてもらえる」「やるべき問題を探す手間が省ける」などの時間短縮ができるので、塾がいらないとはならないかもしれませんね。
大人になって資格を取るための勉強とかをする場合は、塾なんてほとんどないので、それまでに自分でやる術を身に着けてもらえればと思います。
そのためには高校入試や大学入試が、うってつけですね。
自ら動ける人になるように、後押しを頑張っていきたいと思います。