彼を知り己を知れば百戦危うからず
近隣中学では、中間テスト目前になりました。
ここで確認してみてください。
範囲内のワークはどれくらい終わらせられているか、を。
「解答を横に置き、答えを必死で写している」なんてことはありませんか?
中学1年生にしてみれば、初めての定期テストですので、ペースも掴めなかったことでしょう。
それはそれで構いません。
今回、散々な結果になるかもしれません。
それも、それで構いません。
駄目なのは「反省しないこと」です。
今回のテストでうまく行ったにしろ、失敗してしまったにしろ、今回はその結果を問いません。
今回してほしいのは「その結果に至った理由の解明」です。
うまくいったからには、うまくいった理由が、
失敗したからには、失敗した理由が、
それぞれあるはずです。
「一ヶ月前からワークを進めていたから、うまくいった」
「勉強を始めるのが遅かったから、失敗した」
などなど。
具体的にどんどん挙げてみてください。
これらを挙げておけば、次の期末テストの時の指針になります。
反省点で一つも上がらないようだと、次の期末テストでも同じミスをするでしょう。
また「頑張ったから」「一生懸命やらなかったから」などの主観は、できるかぎり排除しましょう。
それを反省として述べてしまうと、「じゃあ、次も頑張れ」「一生懸命やれ」という実のないアドバイスしかできなくなってしまいます。
なので、今回の中間テスト勉強を振り返って、できるだけ具体的に反省点を挙げてみましょう。
といっても、中学生には何を挙げればいいか考えるのも大変だと思うので、こちらである程度、誘導したいと思います。
【今回の中間テスト勉強について】
(罰があるのを知っていながら、やる気になれなかったのなら、その罰には効果がなかったということ)
このような質問を通して、反省点を挙げてみましょう。
次は何をすればいいかが見えてくれば合格です。
自分はどんな勉強をして、その結果、何点だったのか。
この努力と結果のつながりを、目に見えるようにしてほしいのです。
例えば英単語を100個覚える課題があったとしましょう。
そして、全部覚えられたとします。
覚えられた原因を「頑張ったから」にしてはダメです。
「どんな方法で、どれくらいの量や時間でできたのか」を答えられるようにしましょう。
「ノートにひたすら書くという方法で、1単語20回ずつ書いて、全部で5時間かけてできるようになった」
こういう答え方ならOKです。
この子の場合なら「5時間で100個覚えられたのなら、次の100個も5時間くらいかかる」という見通しが立ちます。
また「ノートにひたすら書く」という方法が良かったのかどうかも判断材料になります。
それに比べて最初の「頑張ったから」では何の対策もできないというのがわかるでしょう。
うまくいくにしろ、いかないにしろ、その原因をつきとめる作業は、勉強に限らずなんだって必要です。
スポーツ選手だって、自分のフォームをビデオに撮ったりして分析して改善しますし、
料理だって、塩が多かったとか少なかったとか、強火でやったのが駄目だったとかがわかっていないと、うまくなりません。
この分析する癖をつけるために、今回私はあえて「○○しなさい」と指示しませんでした。
1年で最初の中間テストは、自己流でやってみて、反省点を見つけてほしいからです。
なので、この機会を無駄にしないようにしましょう。
そして、気が早いですが、中間テストの次の期末テストでは、こちらで「○○しなさい」という指示を出して、ペースメイキングをします。
それが「ワーク10チャレンジ」というプロジェクトです。
効率の良い勉強の仕方やペースを教えるので、参加して完走できれば、成績は必ず上がります。
そのためにも、今回の分析を必ずしてほしいのです。
そうすれば、自己流と講師のやり方との違いがはっきりと見えてくるでしょう。
点数や順位にとらわれがちの最初の中間テストですが、同級生とは一味違った見方をして次につなげましょう!
まずは己を知ること。
全てはここからスタートです。