今日の中3Bクラスの集団授業で扱ったのは数学の証明です。
多くの中学生が苦手とする分野ですね。
Lilyっ子もその意識があるのか「証明ができません」と言っていたので、集団授業をで扱うことを約束していたのです。
こんなふうに臨機応変に対応できるのがLilyの良いところですね。
三角形が合同であることの証明。
これはもちろん、2つの三角形が合同だということを証明するだけですが、この証明する過程というか、思考回路というのは数学以外でも使えます。
合同を証明するためには、根拠になるものを見つけます。
AB=DE
∠ABC=∠DEF
といった具合に。
そして、それらが3つ揃い、三角形の合同条件を満たしたところで
「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので合同!!」というわけです。
この流れ、なんとなく推理小説や裁判などに似てる感じがしませんか?
犯罪の根拠を見つけ、それらを挙げて、「犯人はお前だ!」という感じ。
根拠を挙げて「だからあなたは実刑5年です!」という感じ。
これらは感覚でいくら言っても、周りの人に納得してもらえません。
客観的なものが必要です。
そしてその根拠にのっとって結論を出す。
根拠から結論に行くまでがおかしいと突っ込まれますからね。
例えば
「あなたは一昨日、サラダしか食べませんでしたね」…①
「そして昨日も、肉を口にしませんでした」…②
①、②より「あなたはベジタリアン(菜食主義者)だ!」
なんて言うと「なんでだよ!」と総ツッコミをくらうでしょう。
こんな感じで、根拠から結論までが飛躍すると、納得してもらえません。
だから、論理的に話を展開していく必要があるのです。
その土台になるのが中2数学の三角形の合同の証明なのです。
本当にそのために習うのかはわかりませんが、習ったことをそうやって活かせるのは確かです。
この論理的思考は実は国語でも必要で、それがないと国語の問題で正解にならないようになってます。
なので国語をしっかり勉強しても論理的思考の訓練にはなりますが、数学のほうが明快なイメージです。
突き詰めて考えていくと、勉強って無駄なものがないですね。
合理的な私ですので、勉強は相性がいいのかもしれません。
ということで、これからも私も勉強していきたいと思います。