日本語のおかしさを言及するKYな会話

4歳の娘と会話中、何気なく使った言葉が、まだ娘の中にない言葉で「それってどういうこと?」と聞かれることが多々あります。

 

最近困ったのが「さわやか」という言葉。

 

「さわやかな朝だね」と私が言うと

「”さわやか”ってどういうこと?」と娘が聞いてきます。

 

この「さわやか」を説明するのが難しいです。

 

辞書をひいて「気持ちが晴れやかでさっぱりしているさま。すがすがしいさま。」と言ったとしても、今度は「”晴れやか”ってどういうこと?”さっぱり”って?”すがすがしい”って何?」となるでしょう。

 

4歳児の語彙では説明できない気がします。

 

そこで私は

「雨が降っていたら、”さわやか”じゃない」

「ものすごく暑くて、だらだらと汗をかいているのも、”さわやか”じゃない」

という具合に裏を言うことで、感覚に訴える作戦をよく使います。

「じゃない方作戦」です。

 

 

あとは、さわやかなだと感じるときに「さわやかだね」と言って、「こういうのが”さわやか”なのね」と感じ取ってもらうしかなさそうですね。

 

ということで、普段から感じたことは言葉にして娘に伝えるようにしています。

 

 

それにしても、娘による思いもよらない角度からの質問は面白いですね。

 

 

 

日本語のおかしさを言及するKYな会話

 

K:日本語っておかしくない?

 

Y:そう?

 

K:0から10まで言ってみて。

 

Y:ぜろ、いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう。

 

K:じゃ、10から0まで。

 

Y:じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、に、いち、ぜろ。

 

K:ね?

 

Y:どこが?

 

K:4、7はなんて発音した?

 

Y:「よん」「なな」だね。

 

K:さっき「し」「しち」って言ったじゃん。

 

Y:そうとも言う。

 

K:どっちが正しい?

 

Y:どっちでも良いんだよ。

 

K:そんなんで良いの?

 

Y:良いんじゃない?

 

K:トムが困るよ。日本語勉強するとき「ドッチガ正シインデスカ~?」って、混乱すると思う。

 

Y:誰だよ、トムって。

 

K:10までの数え方がビシッと決まってない言語って他にもあるのだろうか。

 

Y:さぁ。

 

K:そもそも「ゼロ」は英語だし。日本語で言うなら「れい」でしょ。

 

Y:そう言われればそうだね。

 

K:変な日本語ってたくさんあるよね。

 

Y:例えば?

 

K:「おやすみなさい」とか。

 

Y:変か?

 

K:「お休みしなさい」ってのを略して「おやすみなさい」になったと思うんだけどさ、そしたらそれは命令になっちゃうじゃん。

 

Y:そうだね。

 

K:「おやすみ」より「おやすみなさい」の方が丁寧な気がするけど、どっちにしろ命令語じゃないの?むしろ「おやすみなさい」の方がキツイ命令の感じがするし。

 

Y:確かに。

 

K:あとさ、「ありません」っていう言葉あるでしょ?

 

Y:ありません。

 

K:ありますよ。

 

Y:ありますね。

 

K:「ない」ってことの丁寧バージョンなわけだけれど、「ないです」はダメなの?

 

Y:ないですはありませんね。

 

K:ありませんはないですか。

 

Y:ありませんもありますね。

 

K:オイラが外国人なら、日本語を勉強するとき、最初の10までの数え方で挫折する自信があるね。

 

Y:そうだね。

 

K:例えば、4を「フォー」と言っても「スー」と言っても良いですよなんて言われたら、どっちかにしろってつっこむよ。

 

Y:うん。

 

K:二人の人に年齢を聞いたとき、トムは「フォーティ」と言い、サムは「スーティ」と言う。二人が同い年だと理解するのに一瞬だけど時間がかかる。

 

Y:だろうね。

 

K:0から9までの10個の数字なのに、12個くらいあるように感じる。

 

Y:確かに。

 

K:もうこの辺から、日本人は曖昧だっていうレッテルが貼られてるんじゃないだろうか。

 

Y:そうかも。

 

K:「じゃ、日本語の勉強をしましょう」の掛け声とともにトムは「あいうえお、かきくけこ」とひらがなを習う。

 

Y:うん。

 

K:次に「カタカナ」。早速なんやねんと思う。先生が「形が違うだけで、どちらも同じ意味よ」なんて言おうものなら、トムの頭の中は混乱。

 

Y:だろうね。

 

K:次に「漢字」。はい、お手上げ。

 

Y:頑張れトム。

 

K:「ありがとう」「こんにちは」「さようなら」は覚えた。「あとは10までの数え方だけでも教えてくれ」とトムは叫ぶ。

 

Y:基本だね。

 

K:4の発音は?「よん」でも「し」でも良い?はっきりしろこのやろう。

 

Y:トム、落ち着け。

 

K:何?「一、二、三」も「壱、弐、参」って書ける?ふざけるな。

 

Y;日本語難しいな。

 

K:8日は「はちにち」じゃなくて「ようか」?20日は「はつか」?二十歳は「はたち」?法則を教えてくれ、ティーチャー。

 

Y:法則あるのか?

 

K:こういうもんだから、無理矢理覚えろって?

 

Y:そうするしかないよね。

 

K:何?数え方も違う?「ひとつ」「いっこ」「いちわ」「いっぽん」「いちぜん」…やめてくれ、頭が狂いそうだ。

 

Y:トム、わかるよ。

 

K:「おかあさん」「まま」「はは」「かあちゃん」?「つま」「かない」「ワイフ」「おくさん」??「奥さん」「奥様」は良くて、「奥殿」は駄目?殿は男性に使う敬称だから?じゃ「おくちゃん」は?それも駄目?誰も「おくちゃん」なんて使ってないから?

 

Y:敬称も難しいね。

 

K:そもそもここはどこなんだ?「にほん」?「にっぽん」?どっちでもいい?もう帰らせてくれ。

 

Y:確かにどっちが正しいかわからないね。

 

K:こんなんでいいのかな、日本。

 

Y:だめな気がしてきた。

 

K:シンプルなものが残るとしたら、日本語は残れなくなってしまうんじゃないだろうか。

 

Y:シンプルじゃないもんね。

 

K:使ってるうちらだって、よく分かってなかったり、意味が間違ってたりするしね。

 

Y:でもそういうのはどんな言語でもそうじゃない?

 

K:波浪注意法を「ハロー注意法」と変換して、外国人がコンニチハと言いながら近づいてくるから注意しなさいってことだと思ってたのは俺だけじゃないはずだ。

 

Y:そこまで考える人もあんまりいないよ。

 

K:「階段から誤って落ち、まもなく死亡しました」っていう表現も、ただの自殺だと思ってたでしょ?

 

Y:ごめんなさいって謝って落ちるの?

 

K:そう。あと、「まもなく」っていう表現は「この番組、まもなく始まるよ」って感じで、ワクワクしたときにしか使わないイメージがあるから、「まもなく死亡」は余計違和感を感じるよね。

 

Y:そうかも。

 

K:イベントもいろんな宗教ごちゃまぜだし、街の外観もごちゃまぜ。言葉もごちゃまぜ。

 

Y:ごちゃまぜ民族だね。

 

K:でも、国際結婚はすごく少ない鎖国状態。

 

Y:多くはないだろうね。

 

K:わけのわからない国だね。

 

Y:そうかもね。

 

K:でもまぁ、日本に生まれて良かったと思うことは多々あるよ。

 

Y:ありますか?

 

K:ありますよ。あなたはないですか?

 

Y:なくないですね。

 

K:なくないですか。

 

Y:なくありませんね。

 

K:ありませんくないですか。

 

Y:ありませんくありませんね。

 

K:ありませんくございませんか。

 

Y:ございませんくございません。

 

K:そういうことで。

 

Y:うん。

 

K:じゃ、またね。

 

Y:ばいばい。

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