クエスチョンを有効に使うKYな会話

中3Aクラスの英語では、中学英語の最後の山場になる”関係代名詞”を扱いました。

これは結構難しいのですが、去年、上手に教えるコツをつかみ、忘れないようにプリントを作っておきました。

それを使って今年も教えると、さらさら解いていく中3AクラスのLilyっ子達。

 

 

やっぱりこの教え方はわかりやすいんだなぁと思いましたが、考えてみたら中3Aクラスの子達の理解力が抜群なせいなのかもしれません。

どんな下手な説明をしても、自分の頭の中で補って、正しく解釈してくれそうな気がします。

 

 

私の教え方が良いかどうかは、数ヶ月遅れて関係代名詞を学習するBクラスやCクラスでの授業のときにわかりますね。

それまで、もうちょっと磨いて精度を上げておきたいと思います。

 

 

クエスチョンを有効に使うKYな会話

 

K:ファミレスとかでバイトしたことある?

 

Y:ないね。

 

K:あ、ピザ屋でもいいや。バイトしてたよね?

 

Y:うん。

 

K:注文を聞くとき、最後どう締めるか覚えてる?

 

Y:「ご注文ありがとうございました」じゃなかったかな。

 

K:あ、そのちょっと前。

 

Y:「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」かな。

 

K:それそれ。実はそれ、上手い言い回しなんだよ。

 

Y:どこが?

 

K:気付いてないあたりが、上手い証拠だね。

 

Y:なんかあるの?

 

K:大有りだよ。じゃもし、注文をとるとき、その言葉を言わないかったとしよう。じゃ、お客の役になって、何か頼んでみて。

 

Y:「シーザーサラダ下さい」

 

K:ちょっと待って。ピザ屋だよ?

 

Y:シーザーサラダだっておいてあるじゃん。

 

K:発想が奇抜すぎて、店員になりきれなかったわ。まぁいいや。サラダでいいからもう一度。

 

Y:「シーザーサラダ下さい」

 

K:「かしこまりました」

 

Y:……。

 

K:ね?

 

Y:何が?

 

K:「かしこまりました」だけだと、そこで終わっちゃう。

 

Y:うん。

 

K:そこに「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」をつけてみよう。するとどうだ。「飲み物も欲しいけどどうしようかなぁ~」って迷ってた人は、その言葉につられて「あ、飲み物も」と言ってしまう。

 

Y:そう?俺は「はい、以上です」って言っちゃうけどね。

 

K:君は一般論を語るのには向いてないからね。

 

Y:んなことないよ。

 

K:じゃ、コンビニといえば?

 

Y:セイコマート。

 

K:ほらね。普通コンビニといえば?と聞かれたら、セブンイレブンかローソンだよ。ファミマ、ミニストップもあり。ぎりぎりオーケーなのはデイリーストア。

 

Y:北海道で聞けばセイコマート一択なのに。

 

K:じゃ、四国で一番有名な県は?

 

Y:高知県。

 

K:そこは一番有名じゃないでしょ。愛媛みかんの愛媛県とか、讃岐うどんの香川県、阿波踊りの徳島県でしょ。

 

Y:高知県にはよさこい祭りがあるよ。

 

K:よさこい祭りは歴史は浅いし、全国に広がっちゃったしで、よさこい=高知県っていうイメージはあんまりないんじゃないかな。だから高知県の知名度はあんまり上がってないんじゃない?

 

Y:広末涼子は高知県出身だよ。

 

K:別にいらないよ、その情報。

 

Y:高知県、一番有名だと思うんだけどな~。

 

K:じゃ、印象に残ってる読売ジャイアンツの助っ人外国人といえば?

 

Y:ガルベス。

 

K:そこはクロマティと答えとこうよ。

 

Y:ガルベス、審判にボール投げて退場になったよ。

 

K:確かにそういうのもあったけれども。これで、君は一般的感覚がないってことが証明されたね。

 

Y:納得いかないな。

 

K:一般の感覚で言うと「ご注文はよろしいでしょうか?」と聞かれたとき、飲み物も頼もうかと思ってた人は「あ、ついでにコーラも」って感じで頼んじゃうんだよ。

 

Y:まぁ、その感覚はわかるよ。

 

K:そこで飲み物を頼まなかったとしても、「はい」って答える前に、考えるんだよ。

 

Y:ほう。

 

K:注文は以上でいいよな?他に欲しいものはないよな?ってね。そうやって考えさせただけで、まず成功。

 

Y:なんで?注文されてないのに?

 

K:うん。「他にも欲しいものがある」って思わせれば、後の注文に繋がる。

 

Y:ほう。

 

K:さらに、サラダを持ってくるときに追い討ちをかける。「ご注文は以上でお揃いでしょうか?」

 

Y:はい。

 

K:飲み物を頼もうか迷ったけど辞めたって人は、その時「あとコーラも」って言っちゃうわけ。

 

Y:そういうもんかな。

 

K:そういうもんだよ。「以上でよろしいでしょうか?」という言葉は、無意識のうちに需要を引っ張り出す魔法の言葉なのさ。

 

Y:へー。

 

K:あとはね、「去り行く淋しさ」みたいなのもあると思う。

 

Y:どういうこと?

 

K:「この注文を聞き終わったら、私はあっちに行っちゃうからね」って感じ。

 

Y:引き止めるために、「あ、あと、コーラお願いします」って?

 

K:そう。メイド喫茶とかなら、余計そんな感じのものがありそう。

 

Y:そんなもんかな。

 

K:そんなもんだよ。じゃ、俺もう帰っていい?

 

Y:え?もう帰るの?この後何か用でもあるの?

 

K:うん。なんで?

 

Y:いや、なんか中途半端な気がして。

 

K:…という感じで、最後に何かを聞かれると、反射的にちょっとまってと答えてしまうのです。

 

Y:なるほど。

 

K:しかも、否定することが多い。

 

Y:どういうこと?

 

K:「以上でよろしいでしょうか?」という質問は否定させるように誘導してる質問なんだよ。

 

Y:ほんとに?確認のためじゃないの?

 

K:もちろん、それのためだよ。でも裏には思惑がある。

 

Y:ほう。

 

K:例えば、「言う事聞かないなら、お前のこと置いていっもいい?」ってお母さんが子供に言ってるシーンがあったとしよう。

 

Y:うん。

 

K:そう聞かれた子供は「いや」って答えるでしょ?

 

Y:そうだね。「うん」とは言わないな。

 

K:「置いていってもいい?」は「いや」という否定を導こうとしてるお母さんの思惑。

 

Y:「いやなら言うこと聞きなさい」ってことだね。

 

K:そう。人は何かを確認されると、「これで本当にいいのか?」って考えるための猶予を欲しがる。そこで「あ、ちょっと…」となってしまうわけですね。

 

Y:なるほどね。

 

K:考えさせる質問ってのは、いい質問だと思うよ。

 

Y:そうかもね。

 

K:ふと誰かに「あなたは何がしたいの?」とか聞かれたりすると、そこからいろいろ考え出す。自己啓発とかで使われる手法だと思うけど、そういう質問を投げかけてくれる人は重宝するね。

 

Y:たしかに。

 

K:そうやって考えるきっかけを与えてくれる質問や人や事柄なんかを求めてるんじゃないだろうか。下手なアドバイスよりも、有効な方法だと思うよ。

 

Y:そうだね。

 

K:今日のお話は以上でよろしいでしょうか?

 

Y:うん。

 

K:即答かよ。今までの話はなんだったんだろう。

 

Y:俺は「以上です」って言うタイプだから。

 

K:まぁいいや。

 

Y;おう。

 

K:じゃ、またね。

 

Y:ばいばい。

 

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