Lilyのクラス分けは志望校で行います。
最初は学力で分けますが、志望校次第で変更します。
なぜなら「中学生の偏差値は志望校の偏差値に向かって収束する」と考えているからです。
これは私の経験によるものです。
最初は偏差値40だったとしても、最初から「偏差値60の下妻一高に行きたい」と言って、学校の最後の三者面談で「下妻一高は厳しい」と言われても突っぱねるような子であれば、最終的に偏差値60まで到達します。
現時点の偏差値はほとんど関係ないのです。
「肩書が人を作る」とか「制服が人を作る」と言われます。 今までだらだらしていた人も、肩書や制服を与えられるとしゃきっとします。 例えば、食事中にテーブルにひじをついて食べていた男性が「父親」という立場になった[…]
例えば竹園(偏差値68)に行きたいと思っているとします。
その時の偏差値は50だったら、竹園志望といえる雰囲気ではないでしょう。
「だから周りには言わない」という気持ちもわかります。
「でも周りに言っちゃう」方が、自分を追い込みやすいので伸びやすくなります。
入塾時に「こんなこと言える成績ではありませんが、下妻一高志望です」という方も結構いらっしゃいます。
そんなとき、私は決まって「本気であれば、全然問題ありませんよ」と言います。
これは本心です。
本当に行きたいのであれば、偏差値の10や20は上げられます。
最初にどこを向いているかで、かける負荷も変わってきますので、目標はできるだけ高い方が良いです。
富士山に登る前は5合目を目標とし、5合目まで行けたら次は8合目を目標にして……というのも現実的な戦略です。
でも高校受験の山くらいであれば、最初から頂上を目指すと言ったって全然問題ありませんし、むしろそれくらいの目標がちょうど良いのです。
中学生であれば周りの友達に、保護者であればママ友などに「今の成績じゃとても下妻一高志望なんて言えない」となるかもしれません。
そこは別に無理して言わなくてもOKです。
成績爆上がりの例としてよく2年生のJ君を出しますが、彼は最初偏差値45でした。
その時から、土浦一高と言っていました。
そして一年後、偏差値が65に。
一度、無謀だと思う目標を掲げてみてください。
今のやり方じゃ駄目だと気づくでしょう。
今のやり方だったら、過去から今の延長線上の成績しか上がりません。
一年前に偏差値45で、今偏差値48になったとしても、一年後には偏差値51が関の山です。
今までの延長線上から離れるためには、今までと違ったことをしてみましょう。
そのためには無謀だと思える目標を掲げることです。
今までのやり方では到底たどり着かない目標に到達するには、一体どうしたらいいんだろう……。
ほら、エンジンがかかりましたね。
モーターは回り始めました。
未来に目を向けると、必ず”今”に意識がいくのです。
そして、今、行動したくなるのです。
きっかけは、高すぎる目標です。
各家庭にクラス分けのLINEを送る時、志望校は決まっているかを尋ねてみました。
新中学2年生達からも続々と志望校を書いたLINEが届きました。
入学したての頃は、高校の名前すらわからなかった子達。
たった一年で「志望校は○○高校です」と言えるようになりましたね。
こういう姿を見て、成長してるんだなぁと実感します。
「成績は、志望校がつくる」
「志望校という服にピッタリの体型になっていく」
なかなかうまいキャッチコピーが作れませんが、言わんとしていることはわかってくれると思います。
今の成績よりも、志望校。
Lilyのクラス分けは、志望校が基準です。
その意味をわかってもらえたら幸いです。
素晴らしい夢ほど笑われるものです。 もし、他人に自分の夢を笑われたら「あぁ、自分の夢は素晴らしいんだ」っと誇ってください。
藤原基央(BUMP OF CHICKEN)
もし、公言しにくいときには、私だけにこっそり教えてくださいね!