人を育てることに、いろんな大人が関わったほうがいい。
私はそう思います。
例えば、100点以外は認めないという家だったとしましょう。
その家の子は、100点を取ることが義務付けられています。
90点でも取ろうものなら、顔を真っ青にして、家に帰るのも嫌になるでしょう。
そして、そういう家で育った子は、100点以外は駄目という価値観になってしまいます。
でも、その家に「人間誰でも間違いはあるんだから、90点だって良いんだよ。立派じゃないか」という人がいたとしましょう。
2つ目の価値観です。
さらに他にも「点数なんて、いくつだって良い。勉強より愛嬌だよ」という人がいたとしましょう。
3つ目の価値観です。
こうやって、いろんな価値観を持った人と触れ、「あー、この考え方は良いな」と取捨選択する中で自分の価値観ができていきます。
情報が一つだと、選ぶ自由がなくなります。
気付かぬうちに、狭い価値観を築くことになります。
例えば、遊ぶといったら「NintendoSwich」しか頭に浮かばない人は、それがないキャンプ場では一体何をして過ごせばいいかわからないでしょう。
いろんな遊びを経験しておくと、キャンプ場で遊び道具がなかっとしても、落ちている木の枝を剣に見立ててチャンバラしたり、シロツメグサで冠を作ったりという発想がでてきます。
いろんな選択肢を与えた中で、選んだのであれば、それが本人が本当にやりたいことでしょう。
選択肢が1つの状態だと、それを選んだからといって、それが本人が本当にやりたいこととは限りません。
大人は子供にいろんな選択肢を見せるのが役目だと思います。
そのためには、いろんな意見を言う大人が必要です。
一人の人がいろんな意見を言うのはよくありません。
「100点以外は駄目」「90点でもいいよ」「勉強より愛嬌」
こんなふうに、一人の人の意見がコロコロ変わっては、子供は混乱してしまいますからね。
なので、一人の人がいろんな意見を言って選択肢を与えるのではなく、いろんな人が各々の意見を言って選択肢を与えるのが良いと思っています。
そのためには、いろんな人と接することです。
中学生は、同級生には学校で否が応でも接しますが、大人と接するとなると数がかなり限られるでしょう。
自分の家族と親戚、学校の先生、友達の親くらいですかね。
社会に出れば、25歳の先輩もいれば、30歳、40歳、50歳の上司がいたり、60歳の社長がいたりと、いろんな世代の人と話をする機会が増えるでしょう。
それまではかなり狭い世界です。
私一人が加わったところで、大した影響は与えられないかもしれませんが、それでも微力ながら役に立つことはあるでしょう。
一人の子を育てるにあたり、いろんな大人が関わって、皆で育てるのが良いと思います。
私はそのお手伝いができればと思ってます。