最近購入した社会の参考書に、最近の話題として”減反政策”が載っていました。
私の実家ではお米を作っているため、減反政策というのも聞き慣れた単語です。
でもそうでないと”反”を”たん”と読むことも難しいですよね、多分。
最近になってよく耳にするようになったかと思ったら、だいぶ前から行われていたのですね。
その資料によると
1970年代に導入され、40年以上にわたって行われてきた。
TPP参加により、競争力強化のため2018年度に廃止された。
とあります。
減反とはその字の通り”反を減らす”ということです。
この説明だと、今度は”反とは何なの?”という疑問が沸くでしょう。
今は”平方メートル”や”平方キロメートル”が一般的ですが、昔は”町(ちょう)”や”反(たん)”が使われていました。
農家では今でも1町3反とか言ったりします。
1アールは、100㎡なので、たて10mよこ10mの広さです。
簡単に言えば、1反は縦31m横31mくらいの広さですね。
10倍だからってことね
米余りになると、お米の価格が下がってしまい、農家がダメージを受けてしまうからです。
せっかく作ったお米が、安くしか売れなくては、商売あがったりですよね。
農家は手間暇かけて作ったお米は高く売りたいわけです。
だから、お米を作る量をコントロールして、お米を過剰に生産させないようにするのです。
それを減反政策といいます。
その減反政策も2018年度でやめたそうです。
原因はTPP。
太平洋を囲む国々の間で、関税をなくして、自由に貿易しましょうという取り組みのことです。
今までは輸入する農作物に関税をかけて、海外の製品を買いにくくさせてました。
こんなふうに、輸入品を高くすれば、国産品が売れます。
そのために関税をかけるのです。
関税がなくなれば、安い海外の輸入品はそのまま安く日本に入ってきます。
売れなくなった日本の農家は、農業をやめてしまうかもしれません。
だから今まで関税をかけて国内の農業を保護していたのです。
でも、時代の流れにより、関税を撤廃しようとなりました。
このまま関税で守っていたら国際競争力が落ちてしまうので、各農家が知恵を絞って頑張ってくれ!国はもうお米についてコントロールしない!ということです。
でも、今の時代、大変なのは農家だけじゃありませんもんね。
おもちゃ屋なんて、Amazonが浸透した社会では商売上がったりでしょうし、電気屋さんだってネットショッピングの嵐にさらされてひどい目にあってるでしょう。
今後は知恵を出さずしてぬくぬくと生きられない世の中になっていくんだと思います。
資源のない日本はやっぱり教育に力を入れた方が良さそうですね。