時事問題は、高校入試ではまず出題されません。
過去問を見れば一目瞭然です。
だからといって、時事問題に興味を持たなくて良いというのは早計でしょう。
時事問題に興味がある生徒と、その学力には関連があると思います。
学力が高いから時事問題にも興味を持てるのか、時事問題に興味を持っているから学力が高いのかはわかりませんけれど。
中学生は、ニュースで流れる映像より、ゲームの方に興味を持ってしまうのはわかります。
少年清水もそうでしたし。
少年清水では、時事問題で話し合うよりもバカ殿様を見て笑う家でした。
今思うと、この環境では時事問題に興味がわくはずもないなぁと。
でも、ニュースを見て賢くなろうと思っていたことは覚えています。
当時、担任の先生に「ニュースを見ても全然内容がわからないのですが、何をしたらわかるようになるんですか?」と聞いたのを覚えてますから。
ニュースで「FBRのパウエル議長が次期議長に再任されました」なんてやっていても
「FBRって何よ」
「パウエルって誰よ」
「次期議長に再任って、それが一体何なのよ」
と、わからないことだらけで、ちっとも面白くありません。
「FBRっていうのは日本でいう日銀みたいなもので、金融政策や金利を決めているんだよ」と教えてくれる人が家族にいれば、もうちょっと興味が湧いたかもしれません。
今ではスマホですぐに検索できるので、誰かに聞かなくても調べられますが、少年清水の時代はそんなことはできませんでしたので、環境が大きくものを言う時代だったんだろうなと思います。
時事問題に興味を持つ子は、好奇心旺盛だったり、わからないことをわからないままでしておくのが嫌な性格だったりするんだと思います。
そういう性格って、勉強ではかなり有利ですよね。
「わからないものに遭遇した。どうしますか?」
→調べる
→逃げる
この選択肢で「逃げる」を選ばないのですから、学力ゲームの世界ではどんどんレベルが上がるのも当然ですね。
学力を上げるには、計算ドリルを解きまくるだけにあらず。
考え方や物の見方を、少しずつ広げていきましょう。
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