「何をすればいいか分からない」は嘘
本当は何をすればいいか、何をするべきかはわかっている。
それでもこのセリフを言ってしまうのは、「やりたくないから、やるまでの先延ばし時間を稼いでいる」せい。
中学生にそう言われた親はたいてい「じゃあ先生に何をやったらいいか聞いてみよう」となります。
そして、その返事が帰ってくるまで勉強から解放されるという戦法です。
高校入試に必要な2000語近い英単語を覚えている中学生はまずいません。
よって、ほぼ全ての中学生は「時間があれば英単語」というアドバイスが通用します。
そしてこれはアドバイスされるまでもなく、大抵の中学生はわかっています。
それなのに「何をやったらいいかわからない」と言ってしまうのです。
その発言は「本当に分からなくて困っている」のではなく「勉強をやりたくないので、猶予期間が欲しい」という真意だということ、心得ておきましょう。
「今やるとこだったのに」は半分本当
「早く勉強しなさい」
「今やるとこだったのに、そんなこと言われたからやる気なくなった」
このやりとりが日本中で何度も起きていることでしょう。
これは半分本当です。
なぜなら中学生は何をしている時でも頭の片隅に「勉強しないと」という意識があり、「これ終わったら勉強しよう」と考えているからです。
ただ、考えているだけであって、実際「これ」が終わっても、また次の勉強以外の何かが現れてしまうので、結局やらずじまいなんてこともあります。
「勉強しようと思っていた」というのは本当でしょう。
でも、本当に行動に移せるかと言ったらそうでもありません。
よって「言い訳のように聞こえる」というのが大半です。
勉強やらないとな、でもやりたくないな、の狭間で揺れているのが中学生ということですね。
ちなみに「早く勉強しなさい」はあまり良いアドバイスではありません。
「言われなくてもわかっている」からです。
中学生がやってないから、親は言ってしまうのであって「わかってないだろ」と言いたくなると思いますけれど。
中学生の頭の中には「早く勉強しないと」という意識は多からずあるのです。
「早く勉強しなさい」と言わなくても、中学生が勉強する環境づくりをするのが一番です。
そのためには親自身が勉強する(親が勉強している姿を見せる)などがいいのですが、仕事で疲れて帰ってきたり、家事や育児に奮闘する親にとっては勉強する姿なんて見せられませんよね。
でも、それ以外で勉強させる術を持っている親はほとんど見ません。
昭和の時代の頑固親父が「つべこべ言わずにやれ!」と雷を落とせばやるかもしれませんが。
家でやらない場合は、塾に連れて行っちゃうのが一番穏やかに済むかもしれませんね。