英語の一文は学年が上がるにつれ長くなり、難しくなってきます。
最初は
I am Ken.
から始まり、
I went to the library.
くらいになり、
2年生になると
I went to the library to study Japanese history.
といった具合に、不定詞と言われる文法を用いて長くなり、
3年生になると
I know the girl who talked to Ken in front of the station yesterday.
となります。
日本語で書いてみると
「私は昨日、駅前でケンと話をしていた女の子を知っています。」
ですね。
日本文にしてみると案外簡単なように見えますが、これは普段から日本語を使いこなしているからです。
長い文は「幹」と「枝葉」を分けられるかが、理解度の違いになってきます。
という文を例に使いましょう。
幹になるのは「私は女の子を知っています」です。
そこに「女の子」を説明するための修飾句「昨日、駅前でケンと話をしていた」があります。
これが枝葉の部分です。
枝葉をつけることにより、聞き手がイメージしやすいようにしてくれています。
ただただ「女の子」と言われるより、「昨日、駅前でケンと話をしていた女の子」と言われた方がイメージしやすくなりますよね。
「駅前でケンと話をしていた」がつくと、小学生高学年〜高校生っていう感じがしますよね。
こんなふうに、聞き手にイメージしやすいように枝葉をつけるわけですが、それを慣れない英語でやられると「文章が長くて何を言いたいんだかわからない」となってしまうわけです。
そこで先程の文章に
というように、マークをつけてみます。
( )の中が枝葉の部分ですね。
あくまで飾りなので、飛ばして読んでみましょう。
シンプルになった
こうやって、長い一文もちゃんと見るとそんなに難しくありませんね。
実はこれに気づいたのは、大人になってからです。
少年清水はそんなことを気にせずに、出てくる例文を丸暗記していました。
英語のテストを受けるたびに「一文が長くて意味がわからない」と嘆いていたものです。
なので、まずは「幹と枝葉を見抜くトレーニング」をすると良いんじゃないかなと思うようになりました。
そこで、幹と枝葉を見抜くトレーニングプリントを作ったので、明日の中3の集団授業でやってみます。
何が幹で何が枝葉か。
これを見抜く目を養うことは、英語の文を理解するだけにとどまらず、あらゆる分野で役に立つ能力を育てることになると思います。
準備ができたら、授業が楽しみになってきました。
では、また明日!