自習時間中に学校の夏休みの宿題をやっている中2のYさんとのやりとりです。
「お?計算問題もちゃんと自分で解いてるのね。答えがあるのに、それを写さなくて偉い」
「だって普通に解いたほうが楽じゃないですか」
答えがあるとついつい写してしまう中学生。
計算するのが面倒だという心理からくるものですよね。
でも、Yさんは逆でした。
答えを写すほうが面倒だと。
答えを写す=全部正解してしまう=写したとバレる。
だから、何問か適当に間違える。
このとき、どの問題を間違えようかと頭を使う。
答えを写さずに計算する=頭を使う。
どちらも「頭を使う」という点は同じです。
でも「何に頭を使うか」がまるで逆です。
勝つために審判をどうあざむくかを真剣に考えるのと
勝つために何をするかを真剣に考えるのでは天と地の差が生まれるのは明白でしょう。
賢い人もそうでない人も「楽するために」頭を使います。
でもその方向はまるで逆。
賢い人のように「計算したほうが楽」と言えるようにするには、数多くの計算練習が必要です。
計算が得意かどうかの分かれ目は、小学2年生の掛け算九九までさかのぼることになります。
小学生時代の積み重ねがあるので、計算が苦手な子は現時点ではどうしても不利なのは確かです。
だからといって、嘆くだけでは変わりません。
今からでも練習すれば問題ありませんよ。
今でも毎日計算練習している上位生には敵いませんが、
今は計算練習をしていない上位生には勝てる可能性はあります。
要は、勝ちたい気持ちがどれくらいあるか。
勉強にかぎらず、なんだってこの一言に集約されますね。
さ、今からスタートです。