中1の社会はたいてい地理から始まります。
序盤に地球の表し方ということで、いろいろな図法を習います。
普段、私たちが目にするものは「メルカトル図法」です。
これは縦の緯線と、横の経線が垂直に交わるものです。
これって実は歪んでるんですよね。
地球は球体なのに、平面の四角に描こうとしているのですから、歪むのも当然です。
でも、その地図に見慣れてしまっているので、歪んでいることを意識していません。
わかりやすく人の顔で例えたものがあります。
それが以下の画像。
こう見るといかに歪みがあるかがわかるでしょう。
角度を正しく表したのが「メルカトル図法」
他にも
面積を正しく表したのが「モルワイデ図法」
方位と距離を正しく表した「正距方位図法」
と、この3つが地球を平面で表すときによく使われる図法です。
球体を平面で表すので、どの図法も地球を正しく表現できません。
地球を完璧に表すとしたら「地球儀」が一番です。
地球儀は角度も、面積も、方位と距離も正しく表記できます。
ただし、球体ですのでノートのように簡単に持ち運べませんし、裏側は見えませんので、地球上の全ての国をひと目で見ることはできません。
どれも一長一短がありますね。
地球にはたくさんの線があります。
緯度0の赤道。
これは地球の真ん中で横にひいた線ですね。
それに対し、経度0の本初子午線。
イギリスのロンドンを縦に通ります。
地球儀をスイカだと思って、スイカを縦に包丁でスパッと切るところを想像しましょう。
その縦の線で、イギリスのロンドンを通ったものが本初子午線です。
本初子午線の他にも「標準時子午線」というものもあります。
それぞれの国の時間を定めるのが標準時子午線。
日本の場合は東経135°の兵庫県明石市を通ります。
こちらのサイトで確認できますね。
ここで問題です。
実はこれは十二支に由来します。
ね・うし・とら・う……。
それを円にぐるっと配置します。
時計の12時のところが子(ね)
1時のところが丑(うし)
というように、十二支がちょうど並べられますね。
そうすると12時が子(ね)
6時は……
そうです。
お察しの通り「午(うま)」です。
円で縦線を引くということは12時と6時を線で結ぶということです。
つまり子と午を結ぶ。
だから子午線です。
子午線よりわかりやすい表現はありそうなものですが、もう日本では子午線として広まっているので、このまま本初子午線、標準時子午線として覚えましょう。
こんな言葉の意味を知っている必要もありませんが、知っていると授業中にドヤ顔できるかもしれませんよ(笑)