今日の中3集団授業で「ムチャしてみよう」と伝えました。
例えば現在の偏差値が50だとします。
志望校の偏差値が52だとします。
そうすると「このまま今までのような感じで勉強していけば合格できそうだ」と思いますよね。
その場合「今後、どんな勉強したらいい?」と問われたら「今までの自学2ページから、自学3ページに増やす」といった答えが思いつくでしょう。
それは「現在の延長の勉強法」です。
もちろん、志望校偏差値まであと2という状況なら、それでOKです。
ですが、このように「あとちょっと頑張れば志望校偏差値に到達する」という状況下では、大胆な発想は生まれません。
ここでムチャをしてみます。
現在の偏差値は50。
志望校を思い切って偏差値70のところに設定します。
そうるすると、ここで思考がガラッとかわります。
「今までと同じ勉強で、そこまでたどり着くわけがない。何かもっと考えて勉強しなくては!」と。
例えばこの1年間での勉強が「自学2ページ」だとして、「偏差値が1上がった」だとすると、次の1年で同じ勉強をしても偏差値がさらに1上がるだけ。
1年で偏差値20あげるなんて、到底できません。
そこで考えます。
毎日自学2ページで偏差値1アップなら、毎日自学40ページやれば偏差値20アップできる!
いや待てよ、1日40ページって現実的に無理じゃん……。
じゃあ、他の勉強をしないと!
といった具合に、脳がぐるぐる動き出します。
子供の勉強だけでなく、大人も同じです。
例えば年収を500万円から600万円にするなら、残業を頑張るくらいでいけるかもしれません。
でも年収500万円を2,500万円にするなら、全く別のアプローチをしなくてはいけません。
こうやってムチャなことを実現しようとすると、いろんな発想が出てくるのです。
「これまでのやり方じゃ駄目だ」と思わせるには、大胆でムチャな目標設定が必要なのです。
新中学3年生にとっては、入試までまだあと1年近くあります。
ムチャをして、考えて、それを実行すれば、最初に掲げた志望校なんて軽くクリアできちゃいますよ!