私は、よりわかりやすい教え方はないかを常に追及しています。
こっちのほうがいいと思ったら軌道修正。
今回は中学3年生(今後は2年生)の英語に出てくる過去分詞のお話です。
英語の動詞は形が変わります。
現在形はspeak
過去形がspoke
過去分詞がspoken
です。
実際にはもうちょっと違う形があります。
現在形でも、主語が3人称単数のときはspeaks
現在進行形のときはbe動詞をともなってspeaking
こんな感じです。
大本の形(=原形)も合わせると5パターンの変形をします。
原形 | speak |
現在形 | speak, speaks |
過去形 | spoke |
現在分詞 | speaking |
過去分詞 | spoken |
seeの場合
原形 | see |
現在形 | sees |
過去形 | saw |
現在分詞 | seeing |
過去分詞 | seen |
こんな感じで、それぞれの動詞が変化します。
ただ、よく見てみると、なんとなーく法則が見えてきます。
また、あ英語の授業で文法を教えるときに「主語」「動詞」と漢字で書くのは面倒なので、記号(アルファベット)を使います。
主語はS、動詞はVです。
Vと書いたらそれは「ここに動詞が入る」という合図です。
He ( ) milk.
この( )にはVが入るよね?と言って、( )に下線を引き、その下にVと書きます。
Vに”drinks”を入れれば「彼は牛乳を飲む」になります。
Vに”bought”を入れれば「彼は牛乳を買った」になります。
Vに”brought”を入れれば「彼は牛乳を持ってきた」になります。
このときVと言っても、Vだけでは現在形なのか過去形なのかわかりません。
そこで、原形、現在形、過去形、現在分詞、過去分詞がわかるように、記号に工夫を加えます。
原形 | V | speak |
現在形 | Vs | speak, speaks |
過去形 | Ved | spoke |
現在分詞 | Ving | speaking |
過去分詞 | Ven | spoken |
このようにVにsだのedをつけて区別します。
なぜsやedなのか。
例えば現在分詞はVingです。
これはわかりやすいですね。
動詞にingを付けるだけです。
speak → speaking
see → seeing
drink → drinking
ingがついているだけなので、VにもingをつけてVingとします。
Vingを見たら、「あ、ingをつけて現在分詞にするのね」とわかります。
こんな風に直感的に分かるようにしているのです。
ただ参考書や授業などでは、過去形はVpで過去分詞にVppが使われることが多いです。
これらは英語にしたときの頭文字を使っています。
Verb(動詞)のpast(過去)でVp
Verb(動詞)のpast(過去) participle(分詞)でVpp
だからです。
今まで私もこれを疑問に思わず「Vppは過去分詞なんだな」と思ってました。
でもよくよく考えてみるとVppでspokenやseenを連想するのは難しいです。
そこでもっと良いアイデアがないかと考えていたときにVenを使って説明しているサイトを見つけました。
過去分詞ってspoke, seenのように”-en”の形になるものが多いのです。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
break | broke | broken |
drive | drove | driven |
fall | fell | fallen |
give | gave | given |
ということでLilyで説明するときは、過去分詞はVenを採用しました。
現在形といえば原形と似ていますが、主語が3人称単数とき「3単現のs」をつけますので、VにもそれをつけてVsです。
これは規則動詞で考えます。
過去形にするにはedをつけますよね。
watch → watched
look → looked
play → played
なので過去形はVedです。
以上を踏まえて
原形 V
現在形 Vs
過去形 Ved
現在分詞 Ving
過去分詞 Ven
と表記すれば、直感的に理解できるでしょう。
実は、これらは専門的な本での表記だそうです。
Lilyでもこちらを採用しています。
でも大抵の塾や予備校はVpp(Vp.p, p.p)を使うようです。
Venのほうがわかりやすいのに、なんでVppのが広まっているのかは謎です。
以上、わかりやすさを常に追及していますよというアピールでした。