アロンアルファと魔法使い

午後10時20分。

 

家に帰ると、赤ちゃんのおもちゃが横になっていた。

 

赤ちゃんが仰向けで寝ているとき、頭の上でくるくる回っているおもちゃだ。

 

 

 

妻の性格からして、そのままにして二階へ行き寝てしまうのは考えにくい。

 

 

倒れているおもちゃを放置してまで二階へ行かないといけないほど、相当慌てていたのだろうか。

 

 

そんなことを考えながらおもちゃを見てみる。

 

 

横になっているのではなく、おもちゃの柱が根本から折れていた。

 

 

あー、これは壊しちゃったんだな。

 

 

一人目が生まれたときのおもちゃだから、かれこれ3年経つ。

 

 

劣化も手伝って、もろくなっていたのかもしれない。

 

 

そこに、誰かがぶつかったり、ふんづけたりして、壊してしまったのだろう。

 

 

その誰かは、上の子かもしれないし、妻かもしれない。

 

 

いずれにせよ、壊してしまった罪悪感にさいなまれているかもしれない。

 

 

 

よし、ここは一つ、私がこっそり直しておいてやろう。

 

 

魔法の杖ならぬ、瞬間接着剤をこっそり探しに行く。

 

 

ここで起こしてしまって「何してるの?」「あ、ごめん、起こしちゃった?アロンアルファ探してて」なんてやりとりをしてしまったら水の泡だ。

 

 

そーっとアロンアルファがしまってあるであろう棚を開ける。

 

 

あった。

 

 

使い切りの小さなアロンアルファ。

 

 

ん?なんだこれ、でてこないぞ。

 

 

あ、ふたが閉まってるのね。

 

 

こうやって針を指して。

 

 

プシュ。

 

 

アロンアルファで、おもちゃを手際よく直す。

 

 

 

 

これでよし。

 

 

あとは念には念を入れて、接着剤が完全に固まるまでこのまま朝まで固定しておこう。

 

 

これで明日の朝には「あれ?直ってる!」と喜ぶ声が聞こえるだろう。

 

 

ふう、いい仕事をした。

 

 

 

 

これで今夜はぐっすり眠れる。

 

 

 

 

 

 

開けるときにとびちった接着剤でくっついてしまった左手の人差し指と中指をはがせられれば、ね。

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