「肩書が人を作る」とか「制服が人を作る」と言われます。
今までだらだらしていた人も、肩書や制服を与えられるとしゃきっとします。
例えば、食事中にテーブルにひじをついて食べていた男性が「父親」という立場になったら、子どもの見本となるべく、正しい姿勢で食べるようになるといった具合です。
親になれば、親のふるまいを。
社長になれば、社長のふるまいを。
警察官の服を着れば、警察官のふるまいを。
中学生の制服を着れば中学生になり、高校生の制服を着れば高校生になります。
初めに肩書や制服といった型があって、その型に合わせるように人間性が作られていくということです。
順番は逆ではありません。
いくら社長のふるまいをしていても、社長にはなれませんからね。
これと同じようなことが塾業界でも起こります。
「志望校が成績を決める」のです。
例えば4月に偏差値55の生徒が2人いたとします。
そして、Aさんは偏差値65の高校を、Bさんは偏差値45の高校を志望しているとします。
この場合、最終的にAさんの偏差値は65に近づき、Bさんの偏差値もまた45に近づきます。
スタートが同じでも、顔を向ける方向が違えば、結果はまるで違ってしまいます。
もうすぐ受験を迎えるLilyっ子達もこの法則に当てはまっています。
直前期の2月。
皆、それぞれの第一志望に近い偏差値に収束しているのです。
無謀に見えても、第一志望は頑なに押し通しましょう。
その型にはまるように、成績も上がっていきますから。