3年生は、毎日塾。
週6日、塾。
私の労働条件はさておき、Lilyっ子達も大変です。
そんなLilyっ子達を見て、同級生はどう思うんでしょう。
「あんなに勉強させられて、かわいそう」
もしかしたら、そう思われているかもしれませんね。
でも、ここで手を緩めて、志望校に不合格になった方がかわいそうじゃありませんか?
「かわいそう」という主観は、あくまで主観です。
人によっても時期によっても変わります。
「スマホやニンテンドースイッチを買ってもらえなくて、かわいそう」
そう思った数年後、立場が逆転しているかもしれませんよ。
「スマホやニンテンドースイッチを買ってもらえなかったおかげで、勉強に集中できた」と、その子が成績トップクラスになっていたら、今度は逆にその子から「そんなもの買ってもらって、時間を浪費しちゃったのね。かわいそう」と思われるかもしれません。
何が「かわいそう」なのか。
その「かわいそう」は本当に「かわいそう」なのか。
「週6塾に通ってかわいそう」って思って、ブレーキを踏んでしまう方が「かわいそう」な結果になってしまうでしょう。
ちなみに少年清水は週2の塾に行くのが嫌なときがありました。
嫌な理由は「眠いのに起こされて塾に連れて行かれた」とか「ゲームをやっていたのに」といったところです。
そういうときにも文句を言わず「頑張って塾に行っているアピール」をしていました。
しかし、親はそれを褒めてくれず、不満に思っていました。
今になって考えてみたら、週2の塾なんて頑張っているうちに入りませんし、そもそも親からすれば「自分のために、自分が行きたくて塾に入ったんでしょ」って感じでしょう。
自分の仕事をしながら、子供の塾の送迎をしている親のほうが数倍頑張っていたのです。
そりゃ「週2の塾が大変だね」なんて同情されることも、褒められることもないわけです。
少年清水のようなLilyっ子は少なくないはず。
いや、Lilyっ子に限らず、大半の中学生は少年清水と同じようなはず。
つまり、子供には見えていない世界がある、ということです。
子供は目の前のことで「かわいそう」かどうかを判断してしまいます。
「かわいそう」と思ってブレーキをかけることが、後に大きな「かわいそう」を連れてくるなんて、その当時は知ったこっちゃないのです。
なので、ここは大人がうまくコントロールしてあげないといけません。
「今、首根っこ掴んで週6塾に通わせることはかわいそうなのか」
「かわいそうとは何を指すのか」
ぜひ考えてみてください。