以前、子育ての記事で”よく笑う赤ちゃんにする方法”というのを読んだことがあります。
その方法は「赤ちゃんが笑ったときに話しかけ、泣いているときには放っておく」というものでした。
それを実践すると、赤ちゃんは「笑えば近寄ってきてくれるんだ」と学習するため、よく笑う子になるということらしいです。
その記事のコメントには「そんな方法が!目から鱗でした!」といったものがありました。
私も最初はなるほどなと思ってたんですけれど。
よく考えてみたら、この方法ってあんまり良くないんじゃないかなと。
もし、この「泣いているときは放っておき、笑ったら近づく作戦」によって、笑う子になったとしましょう。
でもその子って、その後の人生がよりハードになるのではないかなと。
だって、その子にとっては「助けてほしい」というサインが笑顔になってしまうのです。
周りの人から見たら、笑顔は円満のサインです。
その子がヘルプを出しているなんて気づかないのです。
一般的な人と違った感情表現は人間関係をこじらせる原因になりそうです。
笑顔は静かです。
目の前で見ていないと気づけません。
大声で泣くと、隣の部屋でも気づきます。
赤ちゃんがヘルプの笑顔を出していた場合、それが周りに気づかれるのか……。
楽しかったり嬉しかったら笑う。
悲しかったり痛かったら泣く。
その本能レベルの行動を抑制してしまうと、良くないんじゃないのかなぁと思いました。
ということで、我が家ではよく笑う子にするために何か特別なことはしていません。
赤ちゃんに話しかけるときはこちらが自然に笑顔になりますし、それでいいんじゃないかなと思うのです。
どんな情報にもすぐに飛びつくと危険です。
そういえば今日、私の父が「お風呂で歌を歌うのは良いらしいぞ」と言っていました。
昨日のテレビで得た情報だそうです。
「なんでそれが良いの?」と聞いてみたところ、その理由は忘れたとのこと。
「忘れたけど、お風呂で歌を歌うのは良いっていうんだから、それで良いだろ」と言っていました。
東大教授だか誰だかが言っていたので、間違いないとのことです。
私としては理由が納得できないとその説を支持できないのですが……。
私の父のような人はたくさんいるのでしょう。
だからテレビで納豆が体にいいぞと言われれば納豆が品切れになり、豆腐が体にいいぞと言われれば豆腐に飛びつく人が多い。
捏造による不祥事で打ち切りになった「あるある大辞典」から学んだことはどこへやら。