私は塾で働いている以上、中学生の”力”といえば”学力”で考えてしまいます。
でも”力”と言っても、さまざまな力がありますよね。
集中力だったり、コミュニケーション力、瞬発力、握力だったり。
去年の3年生は学力以外に、スポーツの力を発揮していた生徒が多かったように思います。
休み時間、Lilyっ子達と他愛のない話をする私は、学力以外の力を知ることも多いです。
最近知ったのは3年生トップのR君の「イントロクイズに答える力」です。
私の世代の曲まで答えちゃいます。
ミスチルや椎名林檎なら私も自信があります。
もうちょっと下げると、BUMP OF CHICKENやRADWIMPSまでなら自信ありです。
でも最近はぜんぜんヒットチャートを知りません。
かろうじて髭男ismやMrs.GREEN APPLE、King Gnuの数曲が分かるくらいです。
なので、R君とイントロクイズで勝負しても勝てる気がしません。
そして今日、新たに知ったLilyっ子の力は、2年生の農業大好きR君の映像編集力。
実は少し前、お母様にR君がドローンで稲刈りの様子を撮っていたと聞いていました。
私は見たいです!と伝えておきました。
今日、その映像をお母様がLINEで送ってくれたのです。
見てみて脱帽しました。
ドローンの映像はそのままでも目を引くものがありますが、R君はきっちり編集し、タイトルやテロップ、BGMもつけて一つの作品にしていたのです。
コンバインが通り過ぎたあとも刈った道を撮り続けるなどの”余韻”もしっかりあるのです。
初心者にカメラを持たせると対象物しか撮りません。
普通はコンバインだけを追うのです。
でも、R君はコンバインを追わず、通り過ぎたあとの道を映像として残している……。
こういうテクニックは、何度か作品を作ってみないと気づけないものです。
知らないうちにたくさん映像作品を作っていたんじゃないかなと思います。
私が学生の頃にはドローンなんてもちろんありませんでしたし、動画を編集しようにも高性能なパソコンが必要だったので、学生が手出しできる分野ではありませんでした。
しかし、現代は違います。
誰もがアプリで容易に動画編集もできる時代です。
昔は動画編集する人が少ないので、そこから頭一つ抜け出すのはそう難しくありませんでしたが、今は分母が大きいので大変です。
皆がやる気になれば動画編集できるのですから、そのセンスは今まで以上に必要とされると思います。
R君はそのセンスを持っているみたいです。
農業✕映像
これをできる人はそういないでしょう。
もしかしたらR君はその分野の先駆者になるかも知れません。
英語、数学、国語、理科、社会の主要5科目はない分野ですが、こういった能力も評価してあげたいですね。
でも、やっぱり主要5科目もきっちり勉強して、いろんな知識を身に着けた方が表現の幅も広がりますし、よりレベルの高い高校や大学での友人の刺激などもありますので、勉強もおろそかにしない生き方をおすすめします!
余談ですが、才能は英語でgiftというんですよね。
ギフトといえば「贈り物」と連想すると思います。
両親からの贈り物=才能
giftを才能という意味にする英語、センスありますね~。