将来、専業農家になるとしたら、どんな進路をたどるのが良いのでしょうか。
農業に限らず、進路には頭を悩ませるところです。
例えば、美容師になりたいと思ったら、おそらく専門学校に行くというのがぱっと思いつくと思います。
現役美容師として活躍するうちは、その進路で問題ないでしょう。
ただ、そのうち独立して経営するとなった場合は、大学で経営学を学んでおけば良かったと思うかもしれません。
そう考えると、どんなルートを辿るかなんてそんなに重要ではないような気もします。
ちなみに大学で経営学を学んだからって、立派な経営者になれるかと言ったらそうでもないでしょうしね。
これからの農業は間違いなくAI化が進むでしょう。
車の自動運転より早く、農業機械の自動運転が始まるかもしれません。
田んぼでは基本的に他の機械がないため、衝突するリスクがないので、自動運転も容易いはずです。
まあ、自動車に比べると、圧倒的に台数が少ないので、開発する人がどれくらいいるのか、という懸念点はありますけれど。
自動運転の農業機械作っても、自動車のように何万台も売れないだろうでしょうし。
そもそも農業機械って日本にどれくらい出回ってるんでしょうね。
車が1億台だとしたら、農業機械は500万台くらいですかね。
まあ、そんな感じで、分母が少ないので、開発にどれくらいの人が参入してくるかわかりませんが、自動運転はそう遠くないと思います。
また、今やっている田植えや稲刈りの形態も大きく変わるかもしれません。
現在は苗を育ててから田植え機で植える方式ですが、ドローンなどで田んぼに直まきする時代がくるんじゃないかなと思います。
少なくとも、小さな農家はなくなり、大きな専業農家や企業が農業をするようになるでしょう。
実際に米作りをやっていて思いますが、現在の作業には無駄が多すぎます。
機械化のおかげでだいぶ人手がいらなくなりましたが、それでもまだまだ削れるはずです。
改善点がいくつも思い浮かぶので、そういうのはそのうち実現されると思います。
すべての作業が機械だけで終止するという未来が来るのは相当先でしょう。
人手はまだまだ必要です。
将来の農業で必要なのは、機械を操作する能力や、雇った人を管理する能力に変わっていくでしょう。
そうなったとき、作ったお米が売れるか売れないかの境目は、主がどんな想いでそのお米を作ったかというお米への愛情になるんじゃないかなと思います。
結局は人。
人間性が大きくものを言う時代はまだまだ続くと思います。
勉強をすれば人間性が養えるかと言われると微妙ですが、努力しない人より努力する人のほうが好かれるのは変わらないと思います。
せっかくの勉強ですから、努力して、どんな道にも行けるようにしておきましょう。