iPhoneを使っている人は知っているかもしれません。
「充電しても80%にしかならない」ということを。
バッテリーを長持ちさせるためにiOSアップデート時に入れた機能のようです。
「充電がすぐなくなる」というのはバッテリーが劣化している証拠です。
バッテリー劣化は必ず起こりますが、そのスピードを遅くさせることは可能です。
バッテリー劣化にとって良くないのは過充電と完全放電です。
過充電とは100%になってもまだ充電器を挿しっぱなしにすること。
完全放電は充電を0%にしてしまうことです。
昔の電池ではそうでした。
100%から0%になるまでの時間をPCが計測し、それによって「あと何分使える」と表示してたからです。
その計算をするために、100→0までの時間データが必要でした。
100→40→100→80→100→…と、ちょこちょこ充電してしまうとPC側も「0になるまでに何分かかるかわかんないよ!!」となってしまうわけです。
だから、使い切ってから完全に充電させるという手法がバッテリーを長持ちさせるとして広まりました。
でも、今の電池は当時のものとは違います。
使い切っちゃ駄目なのです。
そして、良くないのが100%の状態でも充電器を挿したまま使うことです。
充電器を外して使用すると1%減るシーンで、充電器を挿したら?
そうです。
ちょっとでも減るとすぐ充電します。
それを繰り返すのです。
人間で例えると、お腹いっぱいの状態で、5分後くらいに「あと1口くらいなら食べられるな」という状態で、本当にあと1口食べちゃう。
それをずっと繰り返す。
ということで、腹八分目がちょうどいいのは人間と同じです。
ただ、実際に80%までだと20%少ない分、使える時間が減っちゃうと思いますよね。
そこは天下のappleです。
実はこれは規則正しい生活を送っていると恩恵を受けられます。
毎日22時に寝て6時に起きる生活をくり返してるとします。
そうすると、iPhoneがそれを理解して「あ、この人は6時に活動を始めるな。それなら、6時ぴったりに100%になるように充電しよう」としてくれるのです。
つまり、夜中の3時くらいには80%のままです。
そして朝5時45分頃「よし、今から完全に充電させれば6時に100%になるな」と考えて、充電を始めます。
そうすると100%の満腹状態でいる時間がほとんどなくなるということです。
結果、バッテリーも長持ちするので、かなりいい機能なのですが……。
「なんでこれ100%になんないんだよ!壊れてる!」って言ってクレームにする人が少なからずいると思います。
「自分がしたいときに100%にできないんだから、使いにくい!」とか。
なので、せっかくの機能も、知識がないと無駄どころか、逆に悪い結果になってしまうという。
学校を卒業しても勉強は必要ですね。