渡辺と斉藤と広瀬と浜野に共通するものと言えば?
日本で1番多い名字が佐藤さん、2番目が鈴木さん。
上記の名字はベスト100位に入るであろう名字ですね。
100位は「新井」さんです。
100位以内の名字は日本ではかなり有名な名字ばかりで、おそらく大半がふりがななしで読めます。
でも1万位を超えてくると、「栫井」さんのように読み方がわからない名字がたくさん出てきます。
4万位くらいになると、日本全国に70人くらいしかいないものばかりで、人生の中でもそうそう目にする機会はない名字です。
やはり読めません。
それに比べて、渡辺も斉藤も広瀬も浜野も、皆簡単に読めますね。
ただ、これらの名字には落とし穴が……。
旧字体・異字体が多いのです。
渡辺は渡邉、渡邊、渡部が有名ですね。
広瀬の広いの旧字体は廣。
浜野の浜も濱があるのは知っていましたが、濵のバージョンもあるんですよね。
さらに濱の方では、中に「少」という漢字が隠れてるのかとおもいきや、実は違うし。
私が思うに、これらの漢字って「見間違い・書き間違い」から生まれたと思うんですよね。
昔は筆で書いてたでしょうから、墨がたれたりすることも多そうですし。
だから似たような漢字が派生してしまったのではないかと思います。
「新字体にする」という手続きは可能ですので、全員が新字体にしちゃえば旧字体は消滅します。
実際に県名や地名の「廣島」や「横濱」はもう見ませんよね。
地名などは新字体になったんですが、名字を新字体にするかどうかは各家庭に委ねるということで、今でも残ってるのが多いそうです。
私が旧字体の名字なら速攻で新字体に変えちゃいそうですけれど、そうもいかない理由があるみたいです。
旧字体は「純日本人」の証拠になるみたいなんです。
日本に帰化する際に漢字を使えますが、選べるのは新字体からのみ。
帰化した人(元外国人)は旧字体で名乗ることはできないので、旧字体を使っている=純日本人ということが言えます。
2つ目の理由は「新字体にすることは可能だが、その後旧字体に戻すことはできない」というルールがあるからです。
戻せないのであれば、そう簡単に新字体に変えたくないって思いますよね。
「いつでも変えられる」という権利を持ったままでいたいと考えるのは当然だと思います。
そして最後に、めんどくさいという理由。
手続きの面倒さももちろんですが、先祖代々続いてきた名字を変えるためには親や祖父母、親戚などいろんな人に相談しないといけないかもしれません。
そっちの面倒さは計り知れませんね。
現代では、あまり名前を手書きすることもないから、それほど大した問題じゃないのかもしれませんね。
私が個人的に羨ましい名字は「山口」「松本」「鈴木」
清水は旧字体はないもののバランスを取るのが難しいんですよね〜……
どんな字でも上手に書ける練習をしておくのが良いかもしれませんね。