シンプルな動機の方が頑張れる
「異性にモテたい」
こんなシンプルな動機であれば、行動が一貫します。
「異性にモテたいけれど、同性にも嫌われたくない」
こんなふうに少しずつ複雑にしていくと、だんだん身動きが取れなくなっていきます。
「1位になる」
シンプルで誰にも理解できる動機です。
「2位になる」
なぜに2位?と誰もが思うでしょう。
その発言の真意を聞きたくなりますよね。
1位を目指してはいけない複雑な理由があるのかなと考えてしまいます。
シンプルなのはインパクトがあります。
「海賊王に俺はなるっ!」とか。
今の中学生はもうワンピース読んでないのかな
「命を守る行動を」
非常にシンプルです。
シンプル過ぎて太刀打ちできません。
飲食店が「経済的に苦しいから、そろそろ営業を」と言っても、「命を守る行動ですか?」と正義マンは問い詰めてきます。
「そろそろ学校を再開してほしい」と言っても、「人の命をどう考えてるんですか」と正義マンは問い詰めてきます。
複雑な事情は、シンプルなものには敵わないのです。
「そりゃ、命は大事だけどさぁ……」
絶対に大丈夫ということは誰にも言えないので、飲食店も学校もなかなか再開できません。
「スーパーに赤ん坊を連れて行くなんて」と正義マンが問い詰めます。
でも、連れて行きたくて連れて行ってるわけじゃなく、仕方なくそうしている人が大半だと思います。
正義マンが正義を語れるのは、自分は遠い位置にいるからです。
自分も渦中の人となれば、正義論を振りかざせなくなるはず。
正義マンの言うとおりになったら、日本は1年位はずっと自粛しないといけなくなってしまいます。
あと一週間もすれば、このまま自粛していても先がないと気付いて、世論が変わっていくんじゃないかなと思います。
外出が減り、考える時間も増えた今。
想像力豊かに物事を考えたいものですね。