卒業生から今回の入試の得点開示情報をLINEしてもらったら、学習塾Lilyの公式LINEも役目を終えます。
名残惜しくはありますけれど。
別にそのままにしておいても構いませんが、中学生向けの一斉送信も度々届くと思うので、そのうち鬱陶(うっとう)しくなってしまうだろうなと思います。
ということで、徐々に保護者の方にLINE登録解除のメッセージを送信し始めました。
少しずつ消えていく友達。
でも、前に進むためには必要なことですよね、お互い。
だんだんと減っていく友達を見て思ったのは、私の中でLINEの存在はかなり大きかったんだなということです。
塾講師は生徒に勉強を教えてなんぼという意識でいましたので、過去に勤務していた塾では生徒にばかり目を向けていました。
保護者の顔もわかるというのは数人だけで、大半の家庭とは連携を密にしているとは言えない状態でした。
ところがLilyでは、LINE登録率が100%のせいか、保護者様との連絡が頻繁でした。
以前が「生徒98:保護者2」くらいの割合なら、Lilyでは「生徒70:保護者30」くらいの割合です。
もしかしたら「生徒60:保護者40」くらいあったかもしれません。
実際には生徒90:保護者10くらいの割合かもしれませんが、ぱっと思い返すと保護者様の存在が30や40と感じるくらい大きかったなと思います。
生徒の学力を上げるために保護者様とうまく連携してやってこれたと思います。
私は基本的にいつも一人でいるので、話し相手ができると嬉しいっていうのもあるのでしょうね。
保護者様とのLINEは、私の楽しみの一つでした。
「今回、全然できてません(T_T)。次のテストはボロボロになるかもしれません」なんていうLINEもありましたが、その内容の良し悪しを問わず、コミュニケーション自体が楽しかったです。
頻繁にLINEをしていたので、私一人で生徒の学力を上げたという思いはまるでなく「保護者様の協力があってこそ」と思うのです。
そのせいもあり、実は「このLINEも役目を終えます」というメッセージをするのをためらっていました。
でも前に進まないと!と思って、ようやく動き出しました。
まだ卒業生の全員が削除されたわけではありませんので、明日、明後日と時間が経つにつれ、1人ずつ減っていくのでしょう。
心にぽっかり空いた穴を埋めてくれるのは、次の学年だったり、新しく来た生徒だったり。
回帰的時間の中で、いつもと同じで新しい日々を過ごします。
時間の流れには2種類あります。直線的時間と回帰的時間です。 中学1年生がやがて2年生になり、そして3年生になって卒業していくというのが直線的時間です。回帰的時間は農業のように、春に種をまき、初夏に苗を植え、[…]
卒業生の皆様、そして保護者様方、今後もますますのご活躍をお祈りしています!