ようやくレイアウト変更も終わり、納得のいくものになりました。
本当はあとちょっとパーティションが欲しいのですが、今あるものを最大限に活かすほうが先だろうと思い、現状で最大限のパフォーマンスができそうな配置にしました。
さて、落ち着いて2020年度の入試問題を見てみると……。
来年が大変だぞ、という感想が一番最初に出てきました。
今年の受験生たちももちろん大変だったのですが、県内の中学生ほぼ全員が対策が取れてなかった状態だったと思います。
つまり、スタートラインは一緒。
結局は実力勝負ってことです。
計算問題が出ないなんて、今までの茨城県では考えられないことですからね。
県知事が大井川和彦さんになって、いろんな改革が進められていますが、もしかしたらこれもまたその一環かもしれません。
県庁の書類のペーパーレス化とかニュースになりましたよね。
茨城県の入試の難化もニュースになるかもしれませんね。
社会では、単純な一問一答を反復練習すれば、それなりの点数がとれたというのは過去の話。
近年は徐々に記述の割合が増え、今年はそれが顕著になりました。
一問一答で覚える重要語句は「覚えて当たり前」という姿勢です。
同じように、数学も「計算は出来て当たり前」といった感じです。
「当たり前のことだから問わないし、得点も与えない」という厳しいスタンス。
計算問題で40点、一問一答で40点を目指してきた生徒に対して「そんなんじゃ甘いよ」と言わんばかりの姿勢を打ち出してきました。
Q.豊臣秀吉が行った政策は? A.刀狩
こんなのはほとんど出ないのです。
Q.豊臣秀吉が刀狩を行った背景や理由は?
といったことが問われるのです。
つまり、重要語句の丸暗記ではなく、正しい歴史認識やそれを言葉で表現する力を求めているのです。
頭を使って考えるのが苦手な子や、連想して考えるのが苦手な子は、どんどん振り落とされていきます。
来年の受験生たちは「こういう問題も出される」と知った上での受験ですので、有利なような気もします。
確かに傾向を知った上で対策が取れるのは有利だと思います。
問題なのは、何も対策しなかった子達です。
対策しようにも基礎が身についてないとできませんので、対策した子との差は広がる一方です。
このまま行くと来年は対策した子としてない子の差が、より大きくなるでしょう。
ですので、対策してない子には非常に不利です。
今年、皆対策してないという状況の中で受験しちゃった方が良かったと言うと思います。
しかも、思考力を育てる対策は「計算ができないからできるようにするための対策」のように簡単な対策がありません。
計算できるようにするなら反復練習すればいいだけです。
対して思考力を育てるのは、時間がかかります。
量も増えます。
脳の負担も増えます。
机に向かっていないときにも意識しないと、思考力は育ちません。
スキマ時間をスマホで埋めてたら、到底かなわないのです。
これ、塾の指導も大変です。
反復練習なら、それをさせればいいだけですが、思考力を育てるって……。
一朝一夕で身につくものじゃありませんからね。
さて、どうしたものか。
いずれにせよ、最低限必要とされている計算力や重要語句暗記は、速攻で終わらせなくてはなりません。
基礎はきっちり。
まずはこの土台がないとどうしようもありません。
1学期中に基礎的な部分を終わらせるよう、ピッチを上げたカリキュラムを作成します。
大人は危機意識をつのらせますけど、当の本人達は他人事のようにマイペースなんでしょうね(TдT)
このブログを読んだ保護者の方から意識して我が子に伝えていってもらえたらと思います。
私も娘に「なんで?」を投げかけて、考えることをいとわない子に育てたいと思います。