「明日、雪か雨になるみたいだね」
「そうなんですか?やったー、そしたら学校に車で送ってってもらえる~」
え?!
そうなの?
私なんて、中学生の時に車で送迎してもらったのなんて記憶にないんですが……。
高校は遠いこともあって、車で送迎してもらっている友達もちらほらいました。
でも、中学は余程の理由がない限りは皆自転車でしたけど……。
時代は変わったのですねぇ。
私の親の世代(60~80歳)は、兄弟がたくさん世代です。
中学生の頃は一家に一台車があるという時代ではなかったでしょうから、子どもが自分の足で学校に通うのが当然だったでしょう。
もし車があったとしても、兄弟が多いので皆を送迎するのはできなかったでしょう。
私の世代(40歳前後)が中学生の頃は、さきほど述べた通りです。
車で送迎は珍しがられます。体調不良とかそういう時しか車はありません。
そして現在。
雨や雪が降ったら送迎……
なんて贅沢な!!
もちろん、皆が皆ではないでしょう。
雨が降ろうが槍が降ろうが、自転車で行けと言われる子だっているはずです。
でも、車で送っていってあげるよっていう親も増えたのも事実でしょう。
そんなことを言っている私も「別に用事がなければ車で送っていってあげるよ?」って思いますしね。
中学生は絶対自転車であるべき!なんていう根性論みたいなのは持ち合わせてませんね、私。
だから、そんなに驚くことではないのですが、ただただ、うやらましいなあ~~と。
現代っ子がうらやましい。
でも、これって、そう思うのは「社会が進歩してるから」ですよね。
社会が良い方になっているから、次の世代が羨ましいのであって。
昔のほうが良かったと思うのであれば、逆に「今の子達、かわいそう」って言いますよね。
時代の流れを感じるのは「ペットボトルのごみ」を見てもわかります。
今の中学生は、お茶を飲む確率が高いのです。
これを今の子達に言うと「??何言ってるの??」となるでしょうね。
私の感覚でいくと「水はただ。お茶もそれに近い。ジュースは有料」なのです。
だから、お金を出してまで飲むとしたらジュースになっちゃうんです。
水やお茶は家からもってこられますからね。
コンビニでペットボトルの飲み物を買うとしたら、中身はジュースでした。
水やお茶を買うのはなんだかもったいない気がするのです。
でも今はそういうのはありません。
飲みたいものを買う。
さっぱりしたものが飲みたければお茶です。
「さっぱりしたものが飲みたいけど、お金だしてお茶を買うのはもったいないよな~~」なんて言いません。
それは私が大人だからと思っていましたが……。
「もったいない」という感覚は、満たされてない状態が生み出します。
お腹がすいているときに、目の前でパンを捨てる人がいたら「もったいない」と思うでしょう。
でも、満腹でもう食べられないし食べ物を見たくもないという状態なら、もったいないと思わないでしょう。
何でも簡単に手に入る時代。
お茶もジュースも、立場が対等ってことです。
だから、「せっかく買うならジュース」なんていう発想はなく、そのときに飲みたいものを買うという発想になるのだと思います。
これもまた、世の中が満たされている証拠。
現代っ子が恵まれている証拠です。
現代っ子、いいなぁ~~。
まぁ、私もそう言われて育ってきたわけです。
今の中学生も、私くらいの年齢になったとき、同じことを思うのでしょうね。