高校時代の英語の先生が「アクセントが大事」と言っていたのをおぼえています。
その例として、先生自身の海外でのエピソードで「アイスクリームのお店でバニラを注文したかったのに、バニラ、バニラと何度言っても伝わらず、諦めた」というものがありました。
日本語では「バ」にアクセントがありますよね?
バを強く言って、ニラが弱くなってると思います。
でも、英語では「ニ」にアクセントがあります。
カタカナで書くなら「バニーラ」と言ったところでしょうか。
こう書くと、自然に「ニ」のところを強く発している気がしますよね?
「バ」じゃなくて「ヴァ」かなと、その先生はいろいろ試しましたが結局はアクセント次第だったということです。
これを思い出したのは、最近、2歳の娘がよくしゃべるようになったからです。
2歳はすべての子音を発音できません。
「おかあさん」ではなく「おかあたん」のように、うまくサ行が言えなかったりします。
それでも伝わります。
母音とアクセントが合っていれば、だいたい聞き取れるのです。
「たべう~」は「食べる~」と言っているとわかります。
「いかん、たべたい」は「みかん、食べたい」です。
逆に母音とアクセントが合ってないと聞き取れません。
「おちち食べたい」と言われて、それが「お寿司」だとわかるまでにだいぶ時間がかかりました。
考えてみたら歯医者さんで口を開けたまま「痛い」というときも「いはい」となってしまいますが、わかりますよね。
幼い子どもを見ていると「母音とアクセントが大事」ということがよくわかります。
だから、海外でもそこがしっかりしていれば聞き取れて、そうでなければ聞き取れないんですね。
そう考えると単語を「書く」よりも「言う」ことがどれだけ大事かがわかります。
今、私立の入試問題の過去問で、発音やアクセントに苦戦している3年生がいますが、こういう話を英語を習うときにされなかったんだろうなと思います。
逆に言えば私立高校の入試は「発音やアクセントを無視した英語勉強は、使い物にならないぞ」というメッセージなのかもしれませんね。
英語も言語なんですから、話してなんぼです。
臆せずどんどん発言していきましょう!