私は全国の塾長が集まるコミュニティに参加しています。
そこでは日々、塾に関することの意見が飛び交っています。
その中で出てきた意見に次のようなものがありました。
不得意なこと(やりたくないこと)を性格的な理由を言い訳にしてやらないという逃げであり、極端に言えば「面倒くさいからやらない」というのとそれほど変わらない。
なかなか辛辣な意見ですね。
「この子は自分から質問できない性格なので、先生からお声がけお願いします」と言う保護者が多いという話題の中で、このコメントが出てきました。
私も長年塾講師をやっていますが、たしかにそのセリフを言う保護者はいます。
それに対して、私自身はそういう性格ってあるもんな〜くらいしか考えず、深く考えたことはなかったのです。
そんな私の目を覚ますようなコメント。
さすがに考えさせられました。
続いて、こんな意見も。
対人スキルや積極性、怖い上司にでも物怖じせずに食らいつく精神は社会でのし上がるための必須能力。
少し怖い先生に質問できなかったり、威厳ある上司にビビるビジネスパーソンはどの社会でも通用しないでしょ。
言われてみれば、たしかにそうかも知れませんね。
反論が思いつきませんでした。
そもそも私自身、よく考えてないので、返す言葉が思いつかないのも当然なんですけれど。
・自分から質問できない
・人前で発表するのが嫌
・人前で間違えるのも嫌
こういうのはよく「奥手だから」とか「プライドが高いから」という理由がつけられると思います。
でも、それなら仕方ないね、で済ませてもらえる社会ではないなというのも感じます。
やっぱり社会に出たら、性格云々がどうであれ、意見は言えないと駄目ですからね。
でも、もし今これを読んでいる保護者様が、自分の子を「そういう性格なので」と守って(甘やかして)しまっていたとしても、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。
私も中学生の頃まで、目立つことがひどく苦手で、遅刻して教室に入るくらいなら、その日は休みたいと考える子どもでしたから。
マクドナルドで定員さんに面と向かって注文することができたのは、だいぶ大きくなってからでしたから。
その反動のせいか、いつの間にか目立つことを好むようになりました。
今ではそれも落ち着いて、いたって普通の感覚です。
転換のポイントは「このままじゃモテない」という焦りだったと思います。
このきっかけが万人に訪れることはないかもしれませんが、いずれ人は変わるって思っていた方が気が楽になると思います。
だから、そんなに気にしなくていいんじゃないかと思います。
それにしてもやはり自分が考えていない分野の話を急にふられると、言葉に詰まってしまうものですね。
反射で答えられるように、いろんな方向にアンテナを張っておきたいと思います。