ここに「じゃがいも」「にんじん」「たまねぎ」「お肉」があります。
これらの食材を使ってできる料理を、できるたけたくさん挙げてください。
ここにない食材を足しても構いませんが、4つの食材は必ず使ってください。
さて、あなたは何を作りますか?
おそらく8割の人が最初にカレーを思い浮かべるでしょう。
では、他には?
カレーがあるなら、シチューもありますよね。
あと肉じゃがもいけますよね。
途中までカレーと同じ作り方です。
他にはありませんか?
他にももっとあるはずです。
豚汁とか。
……。
私が閃くのはこんなものです。
でも、お母さんやおばあちゃんに聞いてみてください。
もっと多くの料理が思いつくはずです。
彼女たちは冷蔵庫に入っている食材を見て「これがあれば、アレが作れる」と毎日考えているのです。
クックドゥに頼りきる我々とはキャリアが違うんです。
頭の柔らかさで言ったら、若い私のほうがあるはずです。
でも、この問題ではお母さんには太刀打ちできないのです。
並べられた食材から料理を閃くのは頭の柔らかさではなく、経験です。
経験が多ければ多いほど、たくさん閃くのです。
最初にみんなカレーを思いつくのも、作った経験があるから。
食べてるだけでは身につかない経験がそこにあるのです。
「そんな解き方、絶対に思いつきませんよ。なんで思いつくんですか」と言われる先生は多いでしょう。
それもそのはずです。
補助線を引くとか、公式を使うとか、そういったことすべて一度は経験してるから閃くのです。
経験していないことを閃けと言われてもできません。
1000万人に1人くらいは、未経験でも閃けるかもしれません。
どこかに頭を打った人とか、神のお告げが聞こえる人とか、そういう人なら閃くかもしれません。
でも一般人には無理な話。
閃きを待っていても、降りてこないのです。
閃きとは、自分の中から湧き出してくるものです。
条件は「一度経験すること」です。
勉強で言えば、できるだけ多くの問題に触れて、多くの経験を積んだ人が一番閃くということ。
塾長仲間がそれを「人工的ヒラメキ」と言っていました。
それに対抗して、私も考えました。
「秀才の閃き」
1000万人に1人の天才の閃きはいりません。
というか、できません。
私達ができるのは秀才の閃きです。
秀才の閃きを呼び起こすために、さあ今日も経験しましょう!