今、1年生が数学で1次方程式の文章題を学習しています。
そろそろ終わって、比例と反比例の方に入ってしまうと思います。
その頃には、1次方程式の文章題が解けなくても、問題なく授業についていけてしまいます。
文字式→1次方程式→文章題→比例と反比例
と進んでいきます。
文字式ができなければ1次方程式は解けないので、1次方程式を学習しているときにできない場合は「文字式ができていない」ということに気づけます。
同じように1次方程式ができなければ文章題が解けないので、文章題を学習しているときにできない場合は「1次方程式ができていない」ということに気づけます。
こんなふうに関連性が強ければ、前の単元ができてなければ次の単元もできませんので、そこでつまづきを実感できます。
しかし、文章題から比例と反比例の部分には繋がりが弱いのです。
習う順番は「文字式→1次方程式→文章題→比例と反比例」ですが、関連性で言えば下図になります。
文章題ができなくても、比例と反比例はできてしまうんです。
文章題ができなくても進めてしまうので、できないことに気づけません。
気づくのはテストで解けなかったときです。
数学的思考力が問われる難しい分野ですが、そこができなくても先に進めてしまうという罠。
これにより、文章題ができない中学生が大量発生します。
文章題が解けなければ先に進めないという状況だったら、皆ここで多くの時間を費やしてしまうでしょう。
下手したら抜け出せずに中学校生活が終わってしまう子もいるかもしれません。
そう考えると、文章題をスルーできる現状はいいのかもしれませんが……。
前の記事で伝えように、文章題こそが数学的思考力をつけるうってつけの問題です。
日本語で書かれた文章を英文に直すのが英語力。
日本語で書かれた文章を数式に直すのが数学力です。
数学が好きな人にとっては、一番楽しく感じる分野かもしれませんね。
楽しく感じるためには、数学的思考力が育っていないといけません。
だって、できるから楽しいんですからね。
できなくても楽しめる人なんて、そうそういません。
私だって、できないことはやりません。
無理にやっても結局できなくてストレスがたまるだけですからね。
でもスイスイできるのは楽しいから、ずっとやっちゃいます。
人間そんなもんです。
だから、保護者の皆様、できるだけ数学的思考力をつけさせてください。
前回の記事の1のパターン「適当に足していく」をしていた子がいたら、2つ目や3つ目のパターンを教えてあげてください。
連続する3つの整数があります。それらを足すと57になります。連続する3つの整数を答えなさい。 小学生でもわかるこの問題です。 でも、答えにたどり着くまでに何通りか方法があります。 その道程を確認してみてくだ[…]
教えるには保護者様自身もそういう思考ができていることが条件になってしまいます。
ぜひ、その思考法を習得してください。
ちょっとした勉強が必要ですが、私もブログでできるかぎり書いていきたいと思います。
みんなで勉強を楽しみましょう!