娘は1歳10ヶ月を過ぎた頃から急にしゃべる様になりました。
2歳を目前にした今は「ここに置いて」「ちょっと美味しい」のように、2つの言葉をつなげて言えるようになりました。
つたないながらも一生懸命伝えようとしている姿がかわいいです。
大人が話していることもだいぶ理解できているようです。
「飛行機」といえば空を指さし、何かを飲みたいときは「ごくごくごく」という擬音とともに飲む仕草をして訴えてきます。
そんなふうに言葉を覚え始めた今、英語にもたくさん触れさせようと思って、子ども用の英語のDVDなどをよく流しています。
それで「Good morning」とか「Jump!」とかの英語を少し発するようになりました。
しかし!
問題なのは環境です。
娘の周りに英語をしゃべる大人は皆無です。
私も英語を話せるわけではないので、簡単な単語を言っているだけですけれど、そんなことをするのは家族でも私だけ。
その他はすべて日本語です。
雨が降ってきた時、娘が「あめ、あんめ」と言っているので、「そうだね~rainだね。rain」と私が教えました。
すると娘は「ちがう。あんめ、あんめ」と雨であることを譲りません。
それもそのはず、雨をrainという人は娘の周りにはいないんですからね。
娘の中では雨が正解でrainが不正解という認識なんでしょう。
同じように、亀をturtleと教えても「ちがう。がめ」と言います。
rainやturtleならまだしも、リスを英語でsquirrelということを知っている大人はあまりいないでしょう。
書かれても読めないと思います。
私も最初はなんて言ってるのか全然聞き取れませんでした。
幼児が英語のDVDや英会話スクールなどでsquirrelを習ってきたとしても、それを聞いた大人たちは理解できずに、リスの絵を指差してsquirrelという幼児を見て「あー、リスのことね!」と言ってしまうでしょう。
そうすると、幼児の頭の中では「この人達にsquirrelと言っても通じない。リスって言わないと駄目なんだ」という思考が育ってしまうはず。
他の例を挙げましょう。
もし子どもが早口で「Take me to the store, please! I want to go there to buy a new book!!」と言った場合、
それを聞き取れない大人は「何?ちゃんと日本語で、わかるように言って!」って言ってしまいますよね。
英語を話させなくしているのは、紛れもなく周りの大人達なんです。
英語が話せるようになってほしいと願いながら、英語を話さないでほしいと言ってしまう矛盾……。
子どもに英語を話させたければ、大人たちも勉強することが必要でしょう。
英会話スクールに行かせていればそれだけで英会話ができるようになるというのは難しいと思います。
子どもが英語で話しかけてきた時、日本語に言い直さずにそのまま英語で返せるくらいの英語力がないと子どもの英語力を伸ばせないでしょう。
でも、おそらく日本の親は「忙しいから」とか、「そこまでして英語を話せるようになる必要はないから」と言って、自らが勉強することを遠ざけてしまうでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんは小学生くらいの孫と一緒に「自分も勉強しよう」と頑張ろうとします。
でも、小学校3,4年生くらいから孫の成長スピードについていけなくなり、小学校高学年には勉強は教えられなくなってしまいます。
こうなったとき、勉強のことで口出しできなくなってしまいます。
中学生くらいになれば一人で勉強できるようになってくるので、伴走者も必要なくなってきます。
でも、成績上位の家庭を見ていると、中学生になっても伴走している気がします。
入試で470点取った子の家庭もそうでしたね。
親が一緒に勉強する家庭は都市伝説かと思っていたら、意外に身近にありました。 ある生徒が今年の茨城県立入試で、最難関の水戸一高も余裕で合格できる得点を叩き出していました。その子のお母様と話をする機会がありまし[…]
全ての家庭を見ているわけではないので、確証バイアスがかかっているかもしれませんが、やはり子の勉強に関心がある家庭とそうでない家庭では差が大きいという思いは抱いてしまいます。
環境はとても大事。
大人はそれをどれだけ整えてあげられるかにかかってると思います。
小さなお子さんがいるご家庭の皆さん。
その子が発する英単語は、自分でも同じように発せられるように頑張ってください。
我が家も一緒に頑張りたいと思います!