知りたいことと、教えられたこと。
したいことと、したこと。
されたいことと、されたこと。
いつも少しズレてしまうものといえば、そんなところでしょうか。
ここ最近、テストの結果が返されています。
9月の実力テストや、この前の中間テスト。
450点を超えた3年生、460点を超えた1年生。
最初に報告してくれるのは、結果が良かった生徒。
でも、本当は結果が悪い生徒ほど報告してほしいのです。
結果が悪かったら、すぐに対策をしないといけないから。
結果が良かった場合に伝えることは「この調子で頑張れ!」ですが、
結果が悪かった場合は具体的に「ここをこうしなさい」というアドバイスになります。
でも、たいていの中学生は「良い報告は早く、悪い報告は後回し(最悪、しない)」という具合です。
ちょっとまって、これって大人になって社会に出たときのことを考えると……
そうなんです。
これって、社会ではまず最初にダメ出しをくらい、説教されるのがオチなんです。
じゃあ、なんでそうなってしまうか。
悪い報告=怒られる
という図式が染み付いてしまっているからですね。
怒られるから、報告したくないとなっているんです。
そうであれば、全てをその本人のせいにするのはよくありませんよね。
そのように接してしまった大人にも原因があるわけです。
悪い報告を受けたときに怒るのではなく、一緒に今後の対策を考える姿勢になるのであれば、子どもも頼ってくると思います。
「報告=怒る」では大人だって、報告したくなくなりますもんね。
報告して怒る上司がいたら、「なんだよあの上司!」って言ってその人と距離を置きたくなるはずです。
だからといって、報告が遅くなることを仕方ないと言っているわけじゃありませんよ!
悪い報告ほど早くするべきというのは本当です。
こんな場合はどうですか?
部下「大地震の影響でストップしていた製造ラインが復活し、製品が生産されるようになりました!」
上司「よし!良かった!じゃあ、早速届けてもらえ!」
部下「いや、それが、途中の橋が壊れていて、届けられないそうです」
上司「それを先に言え!!」
部下が良い→悪いの順番で報告したことにより、大目玉を食らう羽目になります。
ここは先に「橋が壊れていて製品が届かない」ということを先に言うべきですよね?
こんなふうに、何を一番最初に伝えるべきかを間違ったまま過ごしていると、いろいろ大変な目にあいます。
記事にする前に、悪い結果になってしまった1年生のお母様が報告に来てくれていました!!
もちろん、すぐに対策を打ち出しました。
お母様の対応、ありがたいです!
私としても悪い結果にならないよう日々励んでいるつもりですが、みんながみんな良い結果になるというパーフェクトな状態になれたことはまだありません。
まだまだ発展途上です。そんなときに、保護者様方のお力添えは心強いです。
これからも邁進していきますので、まずは良い結果も悪い結果もご報告よろしくお願いします。