最近、ベーシックインカムという言葉を耳にするようになりました。
日本語にするなら「基本収入」ですかね。
簡単に言うと、日本人なら月々8万円を支給されるという制度です。
8万円というのはただの例で、もしかしたら15万円かもしれないし、5万円かもしれません。
なんでそんなことが可能になるかというとAIのおかげです。
AIが人間の代わりに仕事をしてくれます。
人間は休んでいながら、利益が出るということですね。
AIに仕事を奪われると言って危機感を煽る記事が沢山ありますが、本当にそうかちょっと考えてみましょう。
例えば、車を作る工場で働いているとします。
最初は100人で、すべて手作業でやっていたとしましょう。
それでも月に100台作れるとします。
次の時代になると、機械化が進みます。
今までは手作業だったところを、機械がやってくれます。
人手がいらなくなり、10人で工場を回すようになります。
それでも生産できる台数は変わりません。
むしろ上がるくらいです。
月に200台を作れるとしましょう。
そうすると、機械化が進んだほうが工場としては儲かります。
2倍の生産量になりますからね。
さらに、AIが入ってきて、工場を1人で回せるようになったとします。
効率も更に上がり250台作れるようになったとします。
工場としては、これが一番利益が高くなりますね。
売上が上がったけれど、人件費はかからないのですから。
こんなふうに、人がやろうが機械がやろうが、生産して売れば売上になります。
AIが活躍して99人がリストラされたとしても、その99人に工場が稼いだ売上からいくらか分配してあげればいいということです。
工場長1人が大儲けするのではなく、今まで働いていてくれた人にお金を分配する。
そうすると、AIに仕事を奪われた人も困らない。
これを日本全体の規模でやるというのがベーシックインカムです。
リストラされた99人は、働かないのにお金がもらえます。
同じように日本国民全員が働かずとも収入が得られるのです。
そんなことはありません。
ベーシックインカムだけでは足りない、人よりお金がほしいという人が働きます。
今まで「漫画を描く才能がありながらも、金欠のためバイトに明け暮れて、漫画を描けなかった人」は、ベーシックインカムにより、バイトをする必要がなくなり、漫画を描くことができるようになります。
そうすると、その漫画が世に出てきて、皆がそれを楽しめるようになります。
現状では、その漫画家の卵はバイトに明け暮れ、将来の大ヒット漫画を生み出せないまま、この世から去っていくだけです。
ブラック企業で働く人が辞めたいと思ったときも、ベーシックインカムがあればためらいなく辞められます。
贅沢をしなければ生きていける金額がもらえるわけですからね。
逆に、起業したいという人もためらいなくチャレンジできます。
失敗してもベーシックインカムがあるので、生きていけますからね。
失敗を恐れる必要がないため、どんなチャレンジでもすぐにできます。
でもこれって、民主主義とは逆の、社会主義とか共産主義のような考え方なんですよね。
主義とかよくわかんないし
「働かざるもの食うべからず」という教えがはびこってきた世の中で、本当にこれが実現できるのかどうかはわかりません。
でもAIは確実に多くの職業を奪っていき、働かない(働けない)人が増えるのは確実な未来でしょう。
AIの進歩も考えると、本気でベーシックインカム制度について考えないといけない時期がすでに訪れているのかもしれません。
今の中学生がやりたい仕事は、10年後にはほとんど残ってないかもしれません。
確実に言えるのは、知識を積み重ねておくことに損はないということ。
将来は誰もわかりません。
誰にも奪うことのできない財産である知識をより多く身につけておくことをおすすめします。