英語で「寝る」と「眠る」は別の動詞です。
寝るは go to bed
眠るは sleep
ですね。
同じように「着る」と「着ている」も別です。
着るは put on
着ているは wear
ですね。
put on は「着る」というより「身につける」の方がしっくりきますかね。
一見、似たような動詞でも微妙な違いがあります。
日本語でも「着る」と「着ている」ではニュアンスが違いますよね。
そう言われたとき、私は納得しました。
「動作」に焦点を当てるのか、「状態」に焦点を当てるのかによって、使い分けます。
話は変わって、偏差値60程度の下館一高を志望している生徒がいるとします。
5教科合計400点はほしいところですが、その生徒は280点。
なんとかやる気を引き出したいところです。
こういう場合、その生徒にどんな質問を投げかけるかが大切です。
別の質問の仕方をしてみます。
微妙な違いですが、たしかに違うことがわかると思います。
Aはできるかどうかの「結果」に焦点を当てています。
対してBはどうすれば良いかという「方法」に焦点を当てています。
280点の生徒に「合格できると思うか」と尋ねたとき「できない」という答えが返ってきても不思議ではありません。
そう答えた生徒は、自分自身でも「合格できない」と思ってしまいます。
下手すりゃ「志望校を下げる」と言い出しかねません。
「合格できると思う?」という質問は、相手に尋ねているようで「諦めなさい」と引導を渡しているようにも見えます。
Bの「どうすれば下館一高に合格できると思う?」ならどうでしょう。
聞かれた生徒は「400点以上取れるようにする」とか「一日4時間以上勉強する」とか、具体的な策を考え始めるでしょう。
これは、この質問が方法に焦点を当てているからです。
AとB、どちらが質問者の意図した行動をとってくれるかと言えば、もちろんBでしょう。
もちろんAのような質問の仕方で危機感を持たせてやらせるという手法もあるし、それに合う生徒もいるでしょう。
でも、私ならBをします。
「どうすれば」の一言をつけるだけで焦点が変わります。
今まで質問の仕方なんて考えたこともなかったという方はぜひお試しください。