なるほど、そういう考え方、いいですね。
私はモノにしか目が行かない人物でした。
確かに、どんなに相手のことを考えていても、頭の中を覗いてもらうわけにいきませんからね。
考えているということを言葉にして伝えないといけません。
でも「僕は君のことを考えてるよ」と言ったって、信じてもらえない可能性があります。
口ではなんとでも言えますからね。
でも、プレゼントを選ぶ、渡すという行為になれば、相手のことを考えているということが分かるようになります。
何も相手のことを考えると証明するのはプレゼントだけに限りません。
手紙だって同じことです。
これだけ文明が発達した現代なので、手書きの手紙は逆に目を引きます。
また、書くのにも時間がかかります。
だからこそ、相手には想いが伝わるんですね。
ここ最近、立て続けに直筆のお手紙を保護者様からいただきました。
とても素敵な用紙に、綺麗な文字が並んでいます。
私も直筆でよく手紙を書きますが、これだけ丁寧に書くのは時間がかかります。
書き間違えたらやり直しですからね。集中もします。
だからこそわかる、この有り難さ。
直筆の手紙をくれた方は二人とも達筆です。
こんな風に手紙を書くうちに達筆になったのか、達筆だから手紙を書くことをするのか……。
こんな話をするとよく
「私は字が上手くないから手紙書けない」という声を聞きます。
でも、字が上手い下手じゃなくて、丁寧かどうかが大切だと思うんです。
丁寧かどうかは字を見れば一目瞭然。
丁寧さはトメ・ハネに表れます。
字が下手でも、トメ・ハネがしっかりしていれば丁寧に書いたんだと伝わります。
あとは下手でも手紙を書いてみることですね。
そうすれば、字を上手に書けるようになりたいという欲がでるはずですから。
子どもの頃に学ぶのも良いですが、大人になってから必要性を感じて学ぶのだって良いと思います。
必要性を感じてからの学びは吸収力が違いますからね。
年齢は関係ありません。
私も直筆でお手紙を書きたいところですが、実は今は受講時間中。
生徒の答案の採点や、様子見で手一杯です。
落ち着いたら一筆書きたいと思います。
(そう言って以前、そのまま忘れてしまいました……すみません!今度こそは!)