今回の茨城統一テスト前に提出してもらった短期目標シート。
この罰で他と違っていた1年生がいます。
その名もK君!
またかぶった!
以前、登場したK君とは別のK君です。
夏期講習が始まる前からずっと、1歳9ヶ月の娘が起きてるときに会う時間がめっきり減ってしまいました。 そのかわり、起きている時間に顔を合わせたらたっぷり愛情を注いでいます。 抱きしめようとす[…]
「21時以降スマホは親に預ける」といった娯楽制限型の罰が多い中、K君の短期目標シートにはこう書かれていました。
毎日、親から出された問題を解く
これを見て、どう思いますか?
私はすごいと感じました。
だからこうやって記事にしてるわけですけれど。
教育に熱心
たった一行ですけれど、そこからいろいろ読み取れます。
まず、保護者様がK君の教育に熱心であること。
そうじゃないと「毎日問題を出す」ってできないと思います。
たまにならできますよ。
でも毎日となると難しいです。
仮に「毎日、6時に起きる」というルールを決めたとして
「本当に毎日6時に起きるのね?絶対だね?」と詰められたら
「いや、毎日は言い過ぎかも。たまには寝坊しちゃうかも」と言ってしまうと思います。
そして「毎日、6時に起きる」と決めたルールでしたが、問い詰められた後は毎日の文字が消え「6時に起きる」とゆるくなってしまうのです。
なかなか毎日やるってできませんよ。
それを宣言するだけでも覚悟がいります。
私もこのブログを毎日1記事以上アップしていますが、これはもはや生活の一部です。
それくらいにならないと毎日って続けられないんですよね。
ということで、あの一行からK君の保護者様の熱意や覚悟が読み取れるのです。
そこから「保護者様がK君の教育に熱心である」という事実を推測したわけです。
素直
毎日、親から出された問題を解く
この一行から他にも読み取れることがあります。
それはK君が素直であるということ。
普段から見ているので、素直というのは私もわかっています。
でもたいてい中学生は、塾講師の前では素直です。
塾講師というより、自分の親以外の人ですけどね。
だから、K君が私の目に素直と映っても、とりわけ特別なことではありません。
だけど、この一行から「家でも素直なんだな」ということが読み取れます。
この短期目標シートは前提として「家族で話し合って決めたものを書く」となっています。
いくら親がその罰を決めても提出するのはK君ですから、そのときに訂正してしまうことだってできてしまいます。
でもそんなことはせずにそのまま提出したということは、K君自身も納得しているということでしょう。
もちろん「目標点を超えるつもりだから、どんな罰でも気にしてない」ということかもしれませんけれど、万が一のことを考えてしまうのが通常です。
つまり、K君は「目標に達せなかったら、親から毎日問題を出される」ことを受け入れているということです。
これは素直の一言に尽きますね。
「まだ1年生だし反抗期でもないから、素直なんだ!反抗期になったら…」という声も聞こえてきそうですけれど。
親子関係
そして、もうひとつ。
親子関係が良好ということも読み取れます。
そうでなければ「毎日、親から出された問題を解く」なんて罰は出てきませんし、話題に上がっても記入しないでしょう。
親子関係が良好でコミュニケーションがとれているからこその罰だと思います。
- 保護者様がK君の教育に熱心
- K君は素直
- 親子関係が良好
これらが一行から読み取れるものですが、これらはすべて学力を上げるための好条件です。
これだけ条件が揃っているのであれば、誰だって成績は上げられます。
塾に通ってなくても上げられると思います。
毎回、目標点をクリアできるとは限りません。
でも、それでも最終的には伸びるでしょう。
そんなことを考えながら、わくわくしていた私でした。