勉強時間が足りないという話になると決まって「部活」が出てきます。
確かに朝6時に家を出て、この猛暑の中運動して汗を流してってやってたら、夜にはもう体力が残ってないのも当然です。
徐々に部活動を縮小しようとする動きもあるようですが……
ここ茨城県筑西市ではそんな感じが全然しませんね。
前回の記事では「2年生は部活、3年生は勉強という考えがあるから」と書きましたが、それ以外の原因も考えてみました。
学力と部活動がどれくらいリンクしているのかが不透明だということが、現状維持の原因の一つではないでしょうか。
都会=部活動はそこそこ
田舎=部活動が激しい
として、
都会=学力が高い
田舎=学力が低い
となると「部活動が学力向上の邪魔をしている」と言えます。
でも、それは短絡的です。
だって、都会と田舎の違いは部活動の状況だけじゃないわけですから。
もしかしたら、都会の方が激しい部活をしていても学力が高い可能性だってあるわけです。
都会と田舎では、対照実験はできないということですね。
ということで、同じ田舎で考えてみましょう。
部活動が激しい=学力が低い
部活動が激しくない=学力が高い
となっているかを確認するのがいいですね。
違いを「部活動」だけにすれば、その部活が学力にどれくらい影響しているかがわかります。
もし、学力が高い子が所属しているのが激しくない部活だったら、先程の式が成り立ちます。
学力テストのランキング表に部活動を入れてみると一目瞭然なんですが、そんなものは手に入らないので確認しようがありません。
こればかりは学校の先生しか本当のところはわからないと思いますが、おそらく
という結果になっていると思います。
上位10名が「美術部、英語部、パソコン部」などの体力消耗がほとんどない部活に所属している生徒で占められていれば、部活と学力は関連していると言えるかもしれません。
しかし、そうはなっていないでしょう。
上位10名の中には「野球部、サッカー部、バドミントン部」など激しい運動部の生徒もいるはずです。
となると「部活が激しいから学力が上がらないんです!部活をもっとゆるくしてください!」と訴えたところで、そうなるはずがありません。
だって、関連性がないのですから。
「1位の奴は野球部だぞ」みたいなことを言われて、撃沈する結果になります。
学力が上がらない場合、部活を盾にしてしまいがちですが、その盾はそんなに頑丈ではありません。
むしろ、もろいです。
激しい運動部の生徒は部活以外の時間に体力を回復させる時間が必要になるため、部活をしている時間以上の時間がもっていかれます。
これが、不利と言われる所以(ゆえん)です。
これは確かにそうでしょう。
ゆるい部活の生徒の方が、いざ勉強をしようとなったときに、勉強にあてられる時間が多いのは事実です。
だからといって、本当にそれだけの勉強の時間差があるかというと、そうでもないでしょう。
激しい運動部の生徒も、そうでない部活の生徒も、どちらもそれぞれ最大限の時間を勉強したら、激しい運動部の子は勝ち目がありません。
でも、実際はそうなってない。
これが部活動が激しいまま変わらない理由ですね。
もし、この激しい運動部とそうでない部活の生徒の学力差がものすごく出てきたら、さすがに運動部の顧問の先生も考え方を改めると思います。
でも、現状ではそこまでするほど問題ではないんですね。
そうなると、現状を嘆くよりも、現状の中でいかに学力を上げるを考えたほうがいい、ということになりますね。
この部活と勉強の話、まだ続きます。(次の記事というわけではありません)