ほんのちょっとしたこと。
ふつう、見逃してしまうような小さなこと。
私は見逃しませんよ。
学習塾Lilyは、塾にスマホ持ち込みOKです。
塾業界の中では少数派でしょう。
テレビや漫画やゲームなどの対極にあるのが学習塾ですからね。
そこにスマホを持ち込んだら意味がない。
もっともです。
Lilyでも学習スペース内には持ち込ませません。
生徒たちはラウンジにスマホを置いてそれぞれのブースに散っていきます。
休憩終了のチャイムがなる。
スマホを置く。
席に着く。
学習開始。
これが一般的な生徒。
でも、一人だけ違う動きをする生徒がいます。
3年生のY君。
彼は、スマホを置く。
席に着く。
チャイムが鳴る。
学習開始という順番なんです。
時計があるわけですから、チャイムが鳴らずともそろそろ休憩が終わりだということはわかります。
だからって、切り上げられるのは凄いと思います。
これを「当たり前」で片付けてはいけません。
当たり前は当たり前にできないものです。
Y君が凄いんです。
わかってはいるけれど、チャイム前に切り上げられないのが一般的な生徒です。
でも私はそれを指摘しません。
チャイムが鳴ってすぐに皆行動するからです。
許容範囲内といったところでしょうか。
でも、それ以上の理由があります。
Y君がいるからです。
「やれ」と言われてやるのではなく、自発的にやる生徒。
そんな生徒が1人でもいれば、それがだんだんと波及していきます。
波及せずに、私に怒鳴られる学年も出てくるでしょう。
でも、そんな学年の場合、全体の成功率は低いのです。
良い生徒に刺激され、言われる前に改善していく学年であれば大いに期待できます。
今、まさにその路線に行こうとしているところです。
ここで私が強制的にやらせてしまってはもったいない。
「先生に言われたから」という学年になってしまいます。
私はこっそりとこうやって記事にするだけ。
チャイム前後の生徒の行動が気になる保護者様は、ぜひネットワークカメラの映像を見てみてください。