見る 観る 診る 看る 視る
「みる」と言っても、こんなに種類があるのだから日本語って難しいですね。でも、漢字があるおかげで使い分けができます。
紙とペンを用意して、カタツムリの絵を描いてみてください。今描けない場合は、想像するだけで良いです。
では、ここで質問。
カタツムリの目をどこに描きましたか?
でんでんむしむし かたつむり
お前のめだまは どこにある
つのだせ やりだせ めだまだせ
童謡の歌詞から想像するに、カタツムリのめだまは「出す」というイメージがありますよね。だから、多くの人はこんなカタツムリを描くと思います。
ところが、私の妻が描いたカタツムリの絵を見たら、目玉がつのの根元にあったのです。
今まで目玉は飛び出ているものだと思ってましたが、根元に目があるイラストも検索すると結構ヒットします。あれれ?ということは私の思い違い?こういうときは、すぐ調べます。図鑑がなくてもスマホでちょちょいのちょいです。
結果、一般的には上で、下の種類もいるということでした。どちらも正解ですね。ケンカにならずに済みました。
普段、何気なく見ていても、いざ描くとなると描けないのは「描こうと思って見てないから」です。
描く機会が多い「アンパンマン」と「ドラえもん」は大抵の人は描けますが「バイキンマン」や「のび太くん」は描けませんよね。クレヨンしんちゃんは描けても、サザエさんは描けません。
その基準はちょっとした落書きで描くような絵かどうかだと思います。多くの日本人はサザエさんは見る対象であって、描く対象ではありませんからね。
これが娘にせがまれたりして「バイキンマンを描いて」と言われたとき始めて、バイキンマンを見るようになります。この場合は注視するので「視る」が適してますかね。
こんなふうにアウトプットすることを意識して始めて、きちんと対象を見るようになります。
勉強だって同じです。
アウトプットすることを意識しなかったら、全然覚えられません。無理矢理暗記したところで、どんどん忘れていきます。
だから、最初に意識すべきはアウトプットです。それをするために、今からインプットするという意識を強く持ちましょう。
持てない場合は「最初にテストを解く」という方法がいいでしょう。もちろん全然解けないでしょう。
でも、そこで「テストではこの語句を記述しないといけないんだ」と気づけば、語句を漢字できちんと覚えるようになるはずです。
試してみてください。
ちなみに「おまえのめだまはどこにある」という歌詞は2番ですよ!知ってましたか?
じゃあ、1番はどんな歌詞ですか?
自分の頭の中にダイブして、探してみてくださいね!
最後に他の「みる」を一つ。
では、また!