Lilyが考える1年の波

昨日の記事で、学習塾Lilyでは一学期は特に対策をしませんと書きました。

では、1年間をどんな風に捉えているのか、それを記事にしたいと思います。

4月 自由期

新学年になるこの時期から塾に来る生徒が増えます。実際に増えるのは3月から4月上旬ですね。学校が始まってしまえば、入塾は落ち着きます。

この時期はとにかく自由にやらせます。勉強であれば何でもOKです。一応「この時期にこれをやったほうがいい」と伝えはしますが、強制はしません。学校の宿題が終わらない子はそれをやっていたりします。

 

自由期は、塾で勉強するという型を作る時期だと考えています。それができていれば合格です。まずは何の制限もなく、自分が思うように勉強してみましょう。自分が思う方法があるのに、あれをやれこれをやれと厳しく指示され、管理されては面白くなくなってしまいますからね。

 

塾に行くのは大変そうと尻込みしてしまう中学生も結構いますが、そういう中学生が塾に通い始めるのにちょうど良い時期ですね。

 

この時期は、田んぼ道をガタガタ揺れながらゆっくりとしたスピードで軽トラックを走らせるイメージです。

 

5月〜7月 種まき期

5月最初にGWがありますが、これが一つの境目になります。GWが明けるとともに、ギアをちょっと上げます。

そうそう、GW中はというとLilyは開校しません。理由を知りたい方は下の記事参照です。

関連記事

GW中に塾が開いているとしたら、どう思いますか。 勉強をしたいと思っている人は肯定的に、したくない人は否定的に捉えるでしょう。 「GWに塾開いているんだ、ラッキー!勉強しに行こう」と思うかどうかで、自分が勉強に対する意識がわかり[…]

 

5月中旬には1学期中間テストがあるので、GW中にも課題は出します。でも、ここでもまだ強制はしません。その課題の中から小テストをするとだけ伝えておきます。

 

そしてGWが明けたら、宣言通り小テストを行います。その結果を教室内に貼り出します。GW中の課題をやったかどうかはその結果で判断することにしています。やらなかったからと言って、特に何もありません。その子は小テストのランキングで常に下にいるというだけです。

 

このランキングで下位に甘んじる生徒を怒ることもありません。まずは自分のと友達の努力量の差を知ってもらうことや、努力と結果が連動する感覚を掴んでもらうのが目的です。「やっぱり勉強しないと、上には行けないな」と感じてくれたり、「あの子には負けたくない」という気持ちが芽生えてくれることを期待しています。でも、そうならなかったとしてもスルーします。まだ種まき期ですからね。

 

この時期の中学生(特に3年生)は、大会を前にして部活に燃えている子が多いです。その時期に「部活より勉強!」「部活を言い訳にするな!」と厳しく指導する講師もいるのでしょうし、そういう講師が望まれているかもしれませんが、私は違います。「今は部活に燃えてていいよ!悔いの残らないように頑張れ!」というタイプです。

 

この時期にある一学期の中間テストや期末テストの対策は特にしません。理由は下の記事です。

関連記事

昨日の「数学89点は塾のおかげ」というメッセージから発展した考えについて記事にします。 書いてみたところ、だいぶ長くなってしまったので太字を読めばだいたいわかるようにしました。 Lilyは何の対策もしない塾 私の根底にある考えは「[…]

 

この時期は、田んぼ道を抜け一般道に出て景色を楽しみながら乗用車を走らせるイメージです。

 

夏休み 詰め込み期

そしてやってきた夏休み。ここで一気にギアを上げます。高速道路でスポーツカーを走らせるイメージです。首都高速をぐるぐる猛スピードで走り回り、何度も何度も反復練習をします。

 

成績向上には反復練習以外にないと断言する私は、一年のうちのどこかでそれをさせなければなりません。それが夏です。

 

正直に言えば、夏にはまだそこまで行ける生徒は少ないです。なぜなら反復練習とは「一度理解した後にする練習」だからです。そもそもの理解が足りない子は反復できないのです。社会で言えば重要用語を全然知らない状態で反復練習させても、表面的な丸暗記になってしまいます。それはすぐ忘れます。

 

だから、最初は「理解」が必要です。その理解をさせるチャンスが夏なのです。理解が早い子や、もともと理解している子は、夏をまるまる反復練習期間にあてられませすが、そうでない子はまず夏で理解をすることが目標となります。その後、反復練習です。一歩出遅れてしまいますが、これはもう今までの積み重ねがものをいうので仕方ありません。

 

詰め込みも一度きりでは終わりません。人間は必ず忘れるからです。詰め込み期を過ぎたあとも、なんども振り返らないといけません。そのため、詰め込み期以降に振り返るための時間がないといけないので、詰め込むのは夏が最適です。冬休みに詰め込んでも、定着させるまでの時間が足りませんからね。

 

夏であれば、例え詰め込みに穴があったとしても、それを挽回できるチャンスが後ろに控えています。だから、夏に詰め込むのが理想です。他の塾でも夏休み中に合宿をやって詰め込むでしょう。同じような理由だと思います。夏を逃すと、詰め込みに適する時期がもうないのです。秋・冬に勉強する時間はあっても、詰め込みに適してないのです。

 

ということで、Lilyでは夏に「理解」と「詰め込み」をします。本当は詰め込みだけが良いんですが、理解が必要な子が多いです。だから塾の夏期講習に来るわけですしね。すでに塾に通っている生徒も理解が必要なのですから、今まで塾に行かなかった子も同様です。ですので、理解の部分も捨てられませんが、それも含めて夏が大事です。

 

9月〜12月 停滞期

夏にギアを上げすぎるため、その反動が必ず来ます。この時期は少しクールダウンしましょう。高速道路を降りて一般道のスピードにならすイメージです。

 

ここでも踏み込んだアクセルを戻さない生徒もいますが、それは追い詰められた生徒のみです。この時期になって第一志望と自分の偏差値が7位上も離れてるのが追い詰められた状態です。そんな生徒はアクセルを戻していられません。親としてはこんなふうに加減しない姿を期待するでしょうけれど、追い詰められていなければたいていの子は緩めます。長い戦いですから、この時期も必要なのです。

 

だからといって、停滞期をただ黙って過ごすわけではありません。この時期に行うのは、夏に詰め込んだけれど漏れてしまった部分を拾い集めることです。詰め込むのが短期間であればあるほど、忘れるのも早いです。夏の短い間に詰め込んだ知識はすぐ忘れます。「夏、あんなにやったのに」という嘆きが日本中あちこちで聞こえます。漏れた部分を拾い集める時期は最初から設定してあると考えて、悲観することなく邁進(まいしん)しましょう。

 

3年生はこの時期に新しい知識を詰め込むのではなく、今までの知識で解ける問題を確実に解く練習をします。夏のようにアクセル全開で走り抜けることはしませんが、ある程度の速度を出して一般道を走るイメージです。

 

この停滞期は、思うように成績が上がらなくて焦る時期でもあります。でも、そんなものです。ずっと右肩上がりの成長なんて、人間の営みの中では起こりません。0円から100億円に自己資産を増やす人だって、その途中で一度は下がる時期があるはずです。部活だって練習すればするだけ上手くなるかというと、そうでもないでしょう。停滞する時期が必ずあるはずです。俗に言うスランプというものですね。この時期は絶対にあるので、必要以上に恐れないでいましょう。

 

冬休み〜2月 追い込み期

もう「何をすればいいか」なんてことすら考えずに、目の前の問題をがむしゃらに解く時期です。過去問演習の日々になります。定期テスト前は「ワーク!ワーク!ワーク!」でしたが、入試前ですので「過去問!過去問!過去問!」になります。

 

車がオーバーヒートしそうでも、踏み込んだアクセルを戻さないイメージです。もうちょっとですから、多少無理しちゃいましょう。

 

 

 

大雑把にいうとこんな感じの一年ですが、これは中学3年生がメインです。

1,2年生の場合

では、1、2年生はどうなるかというと「追い込み期」がなくなる感じですね。夏に詰め込み、9月〜12月に停滞するのは同じですが、冬休みにはまた夏と同じ詰め込み時期がきて、1月〜3月は停滞期が来ます。

 

3年生の冬休み頃にはもう中学生の学習内容をほぼ終えるため新しい知識はほとんど増えなくなりますが、1,2年生はまだまだ新しい知識を身に着けなくてはいけません。冬休みの先にもまだまだ長い道のりがあるわけです。だから、追い込みではなく詰め込みになります。二学期の内容を冬休みに詰め込むのです。

 

夏以降は1,2年生に対しても、3年生のムードに合わせてだんだん厳しく指導していきますが、翌年の4月の「自由期」になると厳しい指導がなくなります。

 

例えば1年生なら、これから夏休みにたくさん詰め込まれて知識が増え、9月〜12月の停滞期には3年生同様に漏れの穴埋めになります。この頃にはLilyでは少しずつ強制していくことになります。正しくない自己流を指摘し、効率の良い方法で勉強するように指導していきます。そうやってだんだん厳しくなるのも冬が終わるまで。雪が溶けていくのと一緒に、強制的な指導も終わりを告げます。

 

2年生の4月になると「秋冬にはできていたのに」と言われることも増えるでしょう。秋冬は強制でやらされているので、勉強量も増えますが、4月は自由期ですので強制がなくなり、勉強量も自分次第になります。そして、量が減ったとしても何のおとがめもありません。ですから、勉強から遠のく生徒も出てきます。そういう生徒は「半年前は一生懸命やってた」と言われてしまうでしょう。

 

でも、それもまた経験です。4月はそういう経験を積む時期ですから、それで良いと私は思っています。気候の変動とともに、勉強のモチベーションも上がったり下がったりしながら、最終的には上げていきます。こんな大局観を持ってLilyは指導にあたります。

 

 

この1年のサイクルは今年初

ただ、これを考えたのは今年になってからなので、去年の1,2年生は当てはまってません。去年からいた生徒は分かると思いますが、秋冬に厳しくなったかと言われるとそうでもありませんよね?

 

1,2年生はずっと種まき期の指導法で接してきたつもりです。去年は3年生を見るのが精一杯だったというのも一因ですが、私自身「3年生になってからで十分間に合う」と考えていたからです。

 

実際、通常の志望校に合格だけさせるのであれば1年あれば十分です。夏からでもいいくらいです。そんな思いがあったので、ギアを上げるのは3年生になってからでいいと考えていました。

 

去年は多くの3年生が夏からLilyに入ってくれたのに対し、今年はすでに3年生がたくさんいます。3年生達は4月からいるわけです。去年は4月5月なんて0名、6月で3名でしたからね。夏以降にがむしゃらにやるしかなかったのです。だから、大局観を持つ暇もありませんでした。

 

それが今年はすでに多くの3年生と4月5月を過ごしてきたため、この時期の勉強との向き合い方とか、ギアを上げるタイミングとかを考える時間が多かったのです。それで、今まで述べたような1年の波のサイクルを考えたわけです。

 

去年と今年のLilyの違いは、大局観を持っているということです。それにより、去年よりもっと上手に成績向上させられるはずという思いが私にあります。私自身がレベルアップしているので、今年の3年生は大船に乗った気でいてくれてオッケーです。今こんなことを言っても、来年にはまた「去年より、もっと上手くできる!」って言っているのでしょうけれど(笑)

 

そうやって私が進歩していくと、そのサービスを受けられないとなんだか損した気分になると思います。去年の3年生は「うちらのときにそのサービスしてよ!」と言いたくなると思います。でも、世の中そういうものですから…という記事は下に。

関連記事

Lilyでは週に2回小テストがあり、その結果を教室内に貼り出しています。1位から最下位まで、すべて公表しています。   小テストは対策したかどうか次第ですので、能力の差ではありません。対策をすれば100点を取れるのです[…]

 

言いたいことは、今のところ思った通りに順調に進んでいるから何の心配もしなくていいよ!ってことです。私にはわくわくしかありません。この思いが伝わってくれればと思います。



「この記事、なんか良い!」と思ったらクリックしてください!
私のモチベーションが5上がります。
▼ ▼ ▼


高校受験ランキング

Lilyの方針・考え・取り組みの最新記事8件

>学習塾Lilyの方針

学習塾Lilyの方針

通塾生の学力向上を第一に考え、行動します。

Lilyのブログを毎日更新します。

CTR IMG